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優雅な輝き「或る列車」公開 JR九州、8月8日から大分-日田で運行

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優雅な輝き「或る列車」公開 JR九州、8月8日から大分-日田で運行

JR九州の観光列車「或る列車」

 JR九州は17日、車内でケーキなどの特注スイーツを提供する新たな観光列車「或る列車」を報道陣に公開した。外観は金色を基調に唐草模様をあしらい、優雅さを強調した。車内も木材をふんだんに使い、落ち着いた雰囲気を出している。

 九州初の鉄道会社「九州鉄道」が明治39(1906)年に米国メーカーに発注した列車がモデル。営業運転せずに廃車となったため、鉄道ファンの間では幻の列車の意味で「或る列車」と呼ばれていた。鉄道模型作家の故原信太郎氏が生前に作成した模型を基に、水戸岡鋭治氏が再現した。総工費は約6億円。

 車体を彩る金物デザインには、北九州市小倉北区のモニュメント制作会社「鎚絵(つちえ)」の作品が起用された。車体前面の唐草模様は、鎚絵の藤波耕司社長ら金物工芸の職人が、真鍮(しんちゅう)とステンレスを使って、浮かび上がるようなオブジェを作りあげた。1号車バーカウンターの照明やテーブルの脚も鎚絵の職人が腕をふるった。

 車内で提供するメニューは、東京のレストラン「NARISAWA」のオーナーシェフ、成沢由浩氏が考案した。2時間半弱の道中、軽食とスイーツ4品を提供し、料金は1人2万円から。2両編成で定員は38人。8月8日から大分県の大分-日田で運行を始め、秋以降は長崎県の佐世保-長崎を走る。

 JR九州の青柳俊彦社長は17日、報道陣に「世界一の車両と食事を味わえる唯一の列車が完成した」と語った。