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自転車の改正道交法施行1カ月、淡路島内摘発はゼロ

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自転車の改正道交法施行1カ月、淡路島内摘発はゼロ

改正道交法の施行から1カ月。島内では自転車の摘発はなかった=洲本市栄町(一部画像処理しています)

 自転車で飲酒運転や信号無視などの危険行為を3年間で2回以上摘発されると、安全講習受講が義務づけられる改正道路交通法について、淡路島内では6月1日の施行以降1カ月間で「摘発ゼロ」だったことが、県警や島内3署への取材で分かった。県内全体での摘発は95件で大半は阪神、神戸地域だった。

 改正道交法では信号無視や酒酔い、ブレーキのない自転車の運転など14類型の違反を「危険行為」と規定している。こうした「明らかに危険な行為」以外にも自転車での歩道の通行、傘や携帯電話、イヤホンを使用しながらの運転が原因となって事故を起こした場合、安全運転義務違反に問われる可能性がある。

 摘発されると交通違反切符(赤切符)が交付され、14歳以上で3年以内に2回以上繰り返すなどした場合、公安委員会による自転車運転者講習(3時間、手数料5700円)の受講対象となり、従わないと5万円以下の罰金が科される。身元確認は「別の人間の名前をかたる」場合も考え、県警は健康保険証や学生証、家族への確認など複数の身分証明を行うことで対応しているという。

 県警交通指導課によると、6月中の県内での摘発は95件。内訳は信号無視が最も多く62件で、遮断機の下りた踏切への立ち入り22件などが続いた。地域別では阪神が57件と最多で神戸市32件、西播と東播がそれぞれ3件で淡路島、但馬は0件だった。

 淡路島内の警察幹部は島内での摘発がなかったことについて、都市部と比べ人口が少なく「口頭による注意によりその場で改善できれば、摘発まではいかない。悪質なケースがないからでは」と説明した。傘や携帯電話使用などで警察官から指導・警告を受けた場合、その場で従えば違反切符は交付されず、従わずに逃走したり、悪質で危険度が高い行為が摘発されるため、都市部が多くなったようだ。

 県警交通指導課は「自転車は車両のひとつ。道交法を守り正しく使ってほしい。県警としても指導を進め、悪質な場合は摘発する」としており、自転車にも道交法順守が求められている。