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心と向き合う時間を 山形の曹洞宗僧侶ら女川で地蔵作り

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心と向き合う時間を 山形の曹洞宗僧侶ら女川で地蔵作り

 東日本大震災からの復興を願い、山形県内の曹洞宗(そうとうしゅう)の寺の僧侶らでつくる「山形曹洞宗青年会」は1日、女川町女川浜大原の仮設住宅の住民らと地蔵を作る会を開いた。

 会には、住民29人と青年会の僧侶11人が参加。高さ約5~10センチの地蔵約50体を粘土で作った。この後、10日間乾燥させ、青年会の梅津良元(りょうげん)さん(30)が副住職を務める山形県舟形町の定泉寺(じょうせんじ)の釜で、約8時間かけて焼き上げる。青年会は来月5日、完成した地蔵を届ける予定。

 青年会会長で、同県新庄市の英照院(えいしょういん)の住職、深瀬清光(せいこう)さん(40)によると、青年会は被災地で炊き出しやがれき処理などをしてきたという。「石巻、女川地区での活動が多く、被災者との絆を強めたいと思った。地蔵を作ることで、震災で悲しみを背負った心と向き合う時間ができれば」と話した。

 津波で夫が行方不明となった小松恵美子さん(74)は「夫を思いだしながらお地蔵さまを作った。完成したら仏壇に置きたい」と目を潤ませた。