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北信5農協合併へ推進委設立 長野

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北信5農協合併へ推進委設立 長野

 北信地方の5農協が来年9月に予定する合併に向けた協議を行う推進委員会の設立総会が6月29日、長野市内で開催された。合併は人口減少に伴い、農業生産力減少や市場縮小が予想される中、農協同士の協力体制を構築して、事業規模の拡大や経営基盤の安定を図ることが狙い。実現すれば組合員数や貯金残高、販売高などで県内最大、全国でも有数の規模の農協になる見通しだ。

 合併を目指すのは、JAちくま▽JA須高▽JA志賀高原▽JAながの▽JA北信州みゆき-の5農協。合併により、販売品の販売高は果実約134億円、農産品目166億円の計約300億円で、全国では694農協中9番目、組合員数は6万7973人で13番目、貯金残高は5808億円で20番目の規模になる(平成27年2月末現在)。

 5農協のうちJAちくまを除く4農協は25年に検討を開始、26年6月に組織再編研究委員会を立ち上げ、合併による効果や課題について協議してきた。その後、今年4月にJAちくまが参加を表明し、5農協で推進委をスタートさせた。

 合併後は営農、経済、信用、共済、管理の各事業部門において事業戦略や流通で効率性の高い体制を構築して協働で取り組む。組織の再編はJAながのを存続法人として定款を変更する形で行う。

 設立総会では、合併推進委の会長にJAながの代表理事組合長の豊田実氏、副会長にその他4農協の代表理事組合長を充てる役員人事などが承認された。今後、推進委で合併後の事業計画や財務面の課題の検討を進める。

 豊田会長は就任あいさつで「合併は目標ではなく通過点。組合員の期待に応え、農協があってよかったと思われるように取り組みたい」と述べた。