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浮島丸の史実を次世代に 7月25日、舞鶴で追悼のつどい

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浮島丸の史実を次世代に 7月25日、舞鶴で追悼のつどい

 終戦直後の昭和20年8月24日に舞鶴湾で、旧海軍の輸送船「浮島丸」が爆発を起こして沈没、日本で働いていた朝鮮人ら549人が犠牲となった浮島丸の殉難から70年を記念した「浮島丸事件70周年のつどい」(浮島丸殉難者を追悼する会主催)が7月25日、舞鶴市浜の舞鶴市商工観光センターで開催される。同会の余江勝彦会長が26日に会見し、「次世代に浮島丸の史実を伝えていくため、多くの若い人たちに参加してほしい」と語った。

 浮島丸は、青森県で働いていた朝鮮人労働者とその家族ら3735人を乗せて釜山に向かっていたが、航海途中に舞鶴湾に入り、24日午後5時20分ごろ、同市佐波賀沖の舞鶴湾で突如、大爆発を起こしたとされる。

 当時、懸命の救助活動を行った地元関係者らは、昭和29年から舞鶴市内で追悼慰霊祭を実施。昭和53年には現場近くに「慰霊の碑」と公園が作られ、それ以降は毎年、同公園で追悼集会が開かれている。

 また、昭和40年に舞鶴市内で「20周年追悼法要」が行われたのを皮切りに、10年ごとに追悼する会などが開かれており、50周年の平成7年には浮島丸の殉難を題材にした劇映画「エイジアン・ブルー 浮島丸サコン」を制作。60周年の17年には日・中・韓の関係者が参加した「国際平和シンポジウム」が開かれた。

 今回のつどいでは、追悼行事の当初から携わっている追悼する会顧問の須永安郎さんが「追悼事業を振り返って」をテーマに講演。8月22日に毎年、「浮島丸出航追悼集会」を開催している「浮島丸下北の会」の鳴海健太郎顧問と村上準一会長を青森県から招き、下北の会の取り組みについて初めて話してもらう。その後、「エイジアン・ブルー 浮島丸サコン」も上映される。

 同会は70周年を記念して、追悼事業を振り返るDVDを制作。つどいに参加した人たちに渡すほか、希望者には実費程度のカンパで配布する。また、追悼集会は例年通り8月24日に、同市佐波賀の「殉難の碑公園」で開催する。

 余江会長は「浮島丸の真相を明らかにするためにも、追悼の会の活動を継続し活発にしなければならない。特に若い人たちに私たちの活動を理解してもらいたい」と話している。

 午後1時から、参加費は800円。問い合わせは浮島丸殉難者を追悼する会(電0773・63・2539へ。(原田純一)