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「健康長寿」の信州ACEプロジェクト1年 弁当好評、運動は浸透

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「健康長寿」の信州ACEプロジェクト1年 弁当好評、運動は浸透

 県が掲げる健康づくり県民運動「信州ACE(エース)プロジェクト」の取り組みが、スタートから1年を迎えた。平成22年の平均寿命が男女とも日本一に輝いた健康長寿に磨きをかける運動は、全国健康保険協会(協会けんぽ)長野支部や企業、市町村などさまざまな団体や機関を巻き込んで進められており、これからが正念場。スーパーやコンビニチェーンが健康に配慮した弁当を発売し、好調な売れ行きをみせるなど県民の間にも徐々に浸透しつつある。

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 信州ACEプロジェクトは、昨年6月に長野市内で開かれた「第9回食育推進全国大会」で、新たな健康づくり県民運動の開始を宣言してスタート。宣言の中では、平均寿命日本一である長寿県をアピールし、「単に『長生き』を追求するだけでなく、一人一人が生涯にわたり尊厳と生きがいを持ち、その人らしく健やかで幸せに暮らせる『しあわせ健康県』を構築する」として、より高い次元の健康長寿を目指すことを誓っている。

 頭文字に挙げたAction(体を動かす)、Check(健診を受ける)、Eat(健康に食べる)の運動の柱のうちEatでは、県内に約430店を展開するセブン-イレブン・ジャパンが「信州ACE弁当」の第1弾、第2弾を発売。さらに今月からは、県内に31店舗を展開するスーパー「ツルヤ」も、新たに「信州ACE弁当」をラインアップして、家庭に“健康食”を送り込む取り組みを始めた。

 スーパーで初の売り出しとなったツルヤのACE弁当は、1食当たりの食塩使用量が1・9~2・4グラム(県の目標基準3グラム未満)、野菜量が150~175グラム(同140グラム以上)。県産の野菜やキノコをふんだんに使い、ご飯は県が売り出し中のオリジナル品種「風さやか」のブレンド米と、信州らしさを出している。同社は4種類の弁当を考案して1週間ごとにメニューを変え、1食496円で販売。また、秋には季節の食材を使った弁当を、新たにラインアップする計画だ。

 一方、同社は丸子中央病院(上田市)と減塩などに配慮した「いきいきレシピ」を共同開発。同社ホームページに掲載して積極的に発信するなどして、食の健康を広げていく取り組みを行っている。

 このほか、一般の飲食店や企業の社員食堂など70店でも「ACEメニュー」が提供されており、県はACE弁当やACEメニューを提供する店舗を、県内全体で1千店にするという目標の達成に向けて運動を加速させる方針だ。

 県は、県のホームページにリンクした信州ACEプロジェクトの専用サイトも開設。市町村や協会けんぽ加入の企業、取り組み団体などの活動を紹介しているほか、さまざまなイベント情報なども掲載しており、活用を呼びかけている。