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肺がん手術で死亡の男性遺族が医師と獨協医大越谷病院提訴

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肺がん手術で死亡の男性遺族が医師と獨協医大越谷病院提訴

 平成25年に獨協医大越谷病院(越谷市南越谷)で肺がん手術を受けた春日部市の男性=当時(68)=が出血性ショックで死亡したのは、医療ミスが原因だったとして、男性の妻らが8日、同院と当時の担当医を相手取り、約5600万円の損害賠償を求める訴えをさいたま地裁に起こした。

 原告側代理人によると、男性は25年6月5日に行われた手術で、肺の血管を切断する際に止血のために縛った糸が緩んで外れ、肺動脈から大量出血。6日に出血性ショックにより死亡した。代理人は「病院は血管の2カ所を縛る方法を採用したが、糸が緩めば大量出血が起こる可能性の高い肺血管の処理については、3カ所を縛る方法で行うべきだった」と主張。病院は「過去にも同様の方法で対応しており問題はなかった」と回答したという。

 遺族らは同日さいたま市内で会見し、男性の長女は「この病院で手術を受けたことを今でも悔やんでいる。父が戻ることはないが、病院はミスを認め真摯(しんし)に再発防止に取り組んでもらいたい」と話した。

 同院の牧尚伸庶務課長は「訴状を見ておらずコメントできない。担当医は26年6月30日付で依願退職したので、病院としてのコメントは出せない」としている。