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水戸城大手門復元へ好発進 「一枚瓦城主」100万円鬼瓦も

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水戸城大手門復元へ好発進 「一枚瓦城主」100万円鬼瓦も

 水戸市と市民団体でつくる旧水戸城大手門等復元整備促進実行委員会が、旧水戸城大手門などの復元・整備のために「一枚瓦城主」と銘打った寄付を募り始めて、約1カ月が経過した。1枚100万円の鬼瓦(大)や50万円の鯱(しゃちほこ)瓦は予定された各6枚が寄付され、5月18日に募集が終了。1億円以上という目標に向けて、出だしは好調だ。(上村茉由)

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 ◆市民に参加意識

 「一枚瓦城主」は、旧水戸城大手門などの復元のための募金活動で、瓦を購入し、その瓦を寄付するという形で行われている。購入した瓦は復元建造物の屋根に使われる。購入者名は芳名帳に記載されて永年保存されるほか、希望者は瓦への記名も可能だ。

 同市歴史文化財課の山田規生課長補佐は「現金ではなく瓦を寄付し、名前が残ることで、市民のみなさんの参加意識や郷土愛が強くなる。後世に残したいという思いが強くなる」と語る。自身が購入した瓦がどこにあるか検索できるシステムの導入も検討している。

 水戸城は慶長14(1609)年、水戸徳川家初代藩主・徳川頼房の時代に水戸徳川家の居城となった。明治4年に廃城。大手門も解体され、昭和20年の水戸空襲でほとんどが焼失したが、平成26年9月、教育と観光の拠点にしようと、同市は復元事業を計画した。

 ◆目指せ1億円

 寄付できる瓦は6種類。100万円の鬼瓦(大)と50万円の鯱瓦は、常陽銀行や県信用組合などが寄付し、5月18日で募集が終了している。30万円の鬼瓦(中)、20万円の鬼瓦(小)は事前申し込みが必要。1万円の軒丸瓦と軒平瓦、3千円の丸瓦と平瓦は、市役所庁舎や市民センターなどにある所定の用紙で申し込む。5月29日までに396の団体や個人から、約2640万円の寄付が集まった。

 同市は、30年3月末までに寄付額1億円以上を目指している。31年9月に開会する茨城国体に、復元を間に合わせたい考えだ。同市歴史文化財課の白石嘉亮課長は「より多くの市民に協力いただいて、早く目標を達成できるように頑張りたい」としている。