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来月「21世紀国際書展」 グランプリに山地翠慶さん 横浜

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来月「21世紀国際書展」 グランプリに山地翠慶さん 横浜

 書芸術を通じた人材の育成と国際交流を目指す公募展、第30回記念「21世紀国際書展」(主催、産経新聞社、21世紀国際書会)の入賞者が選考の結果、決まった。十分な書歴と実績を持つ審査会員を対象とする特別大賞は、最高位のグランプリに横浜市の山地翠慶さん(66)、自由民主党総裁賞に平塚市の小宮山香園さん(68)、中国大使館文化部賞に京都市の森田香深さん(72)、韓国文化院長賞に横浜市の熊峰(ゆうほう)さん(50)がそれぞれ選ばれた。

 応募作品から最も優秀な大賞の文部科学大臣賞には、第1部門(漢字)から兵庫県姫路市の米澤香純さん(67)、第2部門(かな、調和体など)から横浜市の染岡素心さん(78)がそれぞれ選ばれた。

 中国の組詩を持ち前の流麗な行書体で表現した山地さんは「受賞は長い書道人生の中で一番うれしいことです。尊敬する師匠の遠藤岑翠先生に出会ったおかげです。この書展を長年支えてくださった方々にも感謝したいです」と語った。

 小宮山さんは「受賞の知らせに『えっ、まさか』『いただいていいのかしら』という思いがよぎりました。和裁に料理など趣味はたくさんありますが、書が一番。他の何よりも無心になれますから」と話す。

 平成5年に神奈川から故郷の京都に戻り書道教室で教える森田さんは「第1回から出品してきましたが、30回の節目に名誉な賞をいただき幸せです。書を一生の友として勉強していく所存です」と語った。

 熊峰さんは「16年前、中国と日本の書を融合させたいと思って来日した。その初心に戻ろうと思った矢先、ともに漢字の国である韓国の賞をいただいた。書の世界での国際交流に貢献してゆきたい」と語る。

 米澤さんは「交通事故に遭い、手の震えで筆を落としてしまう時期もあった。師匠の齋藤香坡先生から『自分のペースでやってごらん』と励まされ、続けてきた。やめなくって本当によかった」と語った。

 染岡さんは「年賀状を毛筆で書きたいと始めた書ですが、指導をいただく重清翠柳先生のかながとてもすてきで、かなが好きになりました。先生の書への情熱と愛情あふれる指導のたまものです」と語った。

 また、30回記念事業で創設されたU25特別奨励賞(対象・高校生以上25歳以下)には、横浜市の県立横浜桜陽高校2年、千葉清剛さん(16)、横須賀市の会社員、寺門千帆さん(23)が選ばれた。

 高校で書道部の部長を務める千葉さんは「何時間もかけて無我夢中で書いた作品が受賞作となり、びっくりしています。とめ、はね、はらいなどを分かりやすく、大きく表現するのが難しかった」と話す。

 寺門さんは「6歳で始めた書ですが、時間がたてばたつほど色々な視点からの発見があるのが魅力です。今後は得意とする隷書を極めつつ、他のたくさんの書にも触れられればと思っています」と語った。

 21世紀国際書展は7月8~13日、横浜市民ギャラリー(横浜市西区宮崎町26の1)で開催。JR桜木町駅前から送迎車サービスあり。

 問い合わせは同ギャラリー(電)045・315・2828。

 授賞式は同10日、同市中区山下町のホテル横浜ガーデンで行われる。