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「日本鶏」保存危機 住宅事情や鳥インフルなどで飼育者減少の一途 三重

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「日本鶏」保存危機 住宅事情や鳥インフルなどで飼育者減少の一途 三重

 天然記念物として国の指定を受けている日本鶏の審査会が5月31日、明和町竹川の斎宮歴史博物館近くの広場で開かれた。日本鶏の飼育者が激減し、この日の出品者はわずか2人で、深刻な後継者不足に日本鶏の保存が危ぶまれている。

 審査会では、県内の飼育者2人が、日本鶏のうち小国鶏と河内奴鶏、烏骨鶏の3品種、計10羽を出品した。審査員が羽と鶏冠の色や形、鳴き声などを入念にチェックし、10羽のうち9羽を優良日本鶏に認定。認証を示す足輪を鶏の足元に付けた。

 県教委の担当者などによると、審査会は平成のはじめごろまでは大勢の出品者でにぎわっていた。しかし、鶏の鳴き声が近所迷惑となる昨今の住宅事情や鳥インフルエンザなどの影響で、飼育者は減少の一途をたどっているという。

 出品者の1人で、伊勢神宮に小国鶏を奉納している神宮奉納鶏保存会の西川祥一会長(67)=玉城町=は「日本鶏はピンチに陥っている。育成者を募集して絶滅を防がなければならない」と話していた。

 審査会は、日本鶏の保存と繁殖を図ることを目的に県教委が昭和26年から毎年行っている。審査を経て保存が必要と認められた日本鶏は「優良日本鶏」に認定され、県教委が管理する日本鶏台帳に登録される。