産経ニュース

「持続できる農業目指したい」 舞鶴の森さんに修了証 京都府の養成事業

地方 地方

記事詳細

更新


「持続できる農業目指したい」 舞鶴の森さんに修了証 京都府の養成事業

 農業の担い手が不足している地域に新規就農者を受け入れるため、府が就農希望者と地域の橋渡しをする「担い手養成実践農場」事業で、舞鶴市赤野で1年間の活動を終えた森剛さん(34)への修了証交付式が28日、舞鶴市平のJA京都にのくに舞鶴東支店で行われた。行政や地域の関係者らが集まり、森さんの今後の活躍を祈った。

 同事業には、就農前の人に研修を行う「就農準備型」(2年以内)と、森さんのように農業法人での栽培経験を持つ人が研修を経ずに就農することを支援する「経営開始型」(1年以内)の2種類がある。

 森さんは昨年5月、土地約30アールを借りて本格的に農業をスタート。地元のベテラン農家、坂根敏一さんに技術指導を受け、おじでもある安田隆志さんに「担い手づくり後見人」として地域とのつきあい方などを学んできた。現在、ハウス3棟を持つなどして、トマト、イチゴのほか、万願寺甘とうなどの栽培にも取り組んでいる。

                   ◇

 森さんは舞鶴市生まれ。地元の高校を卒業後、しばらく沖縄でサトウキビの収穫の手伝いをするなどしていたが、「地に足の付く仕事をしよう」と地元に帰って農業を志した。ちょうど同市内に農業法人「ふるる」が誕生。同法人に就職をして、野菜類の栽培や販売などを8年間担当した。

 しかし、農業経営のシステムを学んでいくうちに、「農業一本で何とかやっていきたい」と思い立ち、専業農家としての道を歩むことに。収入の安定していた農業法人の社員を辞め、「おばあちゃんが農業をしていた赤野で頑張ってみたい」と新規就農した。

 坂根さんの指導を受けながら、トマト、イチゴの栽培に挑戦。市内のスーパーや直売店などで販売し、すでにおいしいトマトとして評判を得ているという。

                   ◇

 「農機具などはおじが自由に使っていいと言ってくれるので、だいぶ助かっています。だが、家族を食べさせることを考えるとまだまだ厳しいのは事実」。

 今後は、「佐波賀だいこん」や「堀川ごぼう」などブランド野菜も手がけ、安定した収入が得られる農業を目指すという。

 現在は舞鶴市内で、今年3月に生まれたばかりのみのりちゃんと、妻の由理さん(36)との3人暮らし。「心配してくれる妻に安心してもらえるよう、無理のない、持続できる農業を目指していきたい」と意気込みを語った。