産経ニュース

埼玉県、デング熱に備え早期対策 昨年感染、県内でも14人

地方 地方

記事詳細

更新


埼玉県、デング熱に備え早期対策 昨年感染、県内でも14人

 昨年、約70年ぶりに国内感染が確認されたデング熱。県は4月から公園管理者に殺虫剤の散布を依頼し、今月27日からは捕虫調査を実施している。早めの対策に加えて各家庭での予防も呼びかけ、流行を封じ込めたい考えだ。

                   ◇

 ◆ヤブ蚊が媒介

 デング熱は昨年度、県内で14人、全国で延べ160人の感染者が報告された。ウイルスを保有した蚊に血を吸われると感染し、日本では主にヒトスジシマカ、いわゆるヤブ蚊が媒介する。人から人への感染はしない。感染した場合の発症頻度は10~50%で、発症すると突然の発熱や激しい頭痛などの症状があらわれ、ごくまれに重症化することもある。有効な抗ウイルス剤はないため、治療は解熱や水分補給を行う対症療法しかない。

 昨年の流行を受け、県は4月から、県や市町村の公園の管理者に藪・雑草の刈り取りや、殺虫剤の散布を依頼。朝霞、草加、入間の3市では捕虫調査を実施し、蚊の発生状況を観測するなど早めの対策を実施している。

 県疾病対策課はこうした施策に加えて、「家庭でも対策をすることがより効果的なデング熱予防につながる」と呼びかけている。

 ◆家庭でも注意を

 家庭でできる対策は、蚊を増やさないことと、蚊に刺されないようにすること。蚊は小さな水たまりに卵を産み付けるので、家の雨水マスや、庭の古タイヤといった水がたまりやすい場所を1週間に1度はきれいにすることで、発生を防ぐことができる。

 蚊にさされないようにするためには、畑や山林など蚊が多くいる場所では長袖シャツや長ズボンを身につけ、こまめに虫除けスプレーを塗るのが効果的だ。同課は「小さい子供は自分で対策することが難しいので、大人がチェックしてあげてほしい」と話している。