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【日光東照宮400年式年大祭】「百物揃千人武者行列」圧巻の時代絵巻 栃木

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【日光東照宮400年式年大祭】
「百物揃千人武者行列」圧巻の時代絵巻 栃木

 日光東照宮(日光市山内)で18日行われた春季例大祭の恒例行事「百物揃(ひゃくものぞろい)千人武者行列」。徳川家康四百回忌を迎えて、例年以上の盛り上がりを見せた。きらびやかなよろい武者以外にも見どころは多く、国内外から訪れた参拝客の視線をくぎ付けにした。(原川真太郎、豊嶋茉莉)

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 ■迫力十分「かっこいい」

 午前11時、二荒山神社前から静かに行列はスタート。コースは御旅所(おたびしょ)までの約1キロで、馬に乗った東照宮産子会関係者らを先頭にした約1200人の時代絵巻。時代装束に身を包み、それぞれ、ほこや笛、鉄砲、やりを手に順に進む。

 家康四百回忌の今年、例大祭は「四百年式年大祭」に当たり、行列で使われる装束や調度品のほとんどを新調した。埼玉県深谷市の無職、小池昇一さん(81)は「武士がメーンと思っていたが、きらびやかな衣装の人がたくさんいた」と驚きの表情。ただ、ひときわ目を引くのは、やはり緋縅(ひおどし)のよろい武者集団だ。初夏の日差しを浴びて光り輝くさまは迫力十分。友人と一緒に訪れていた日光市の中学3年、瀬古晴菜さん(14)は「いつも来ているけれど、よろい武者はやっぱりかっこいい」と満足げだった。

 約400年前、徳川家康の神霊を駿府久能山から日光に改葬した様子を再現したとされる行列のハイライトとなるのが、家康と豊臣秀吉、源頼朝を祭った3基のみこし。沿道を埋めた観客が、みこしに向かって賽銭(さいせん)を投げ、回収役の子供たちが拾う姿もおなじみの光景となっている。群馬県藤岡市の会社員、近藤清春さん(61)は「(落ちた)賽銭を拾っている子供たちが印象的だったね」と笑った。

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 ■伝統衣装に外国人興味

 約1時間かけて行列は御旅所に到着。山海の珍味が供えられた後、二荒山神社の巫女(みこ)による「八乙女舞(やおとめのまい)」や神職による「東遊(あずまあそび)」が奉納され、海外からの観光客らも日本の伝統文化に見入った。フランスから訪れたカロル・デュポンさん(20)は「日本の伝統的な衣装ばかりで、とても興味深かった」と語った。