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「うみうのウッティー」に続け 人工孵化の海鵜、今年も期待 京都

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「うみうのウッティー」に続け 人工孵化の海鵜、今年も期待 京都

 昨年、鵜飼(うかい)の海鵜(うみう)で全国初の人工孵化(ふか)での2世が誕生した「宇治川の鵜飼」(宇治市)で、今年も同じ親のペアなどが計13個の卵を産み、うち9個が有精卵であることが12日、検卵で判明した。4月17日と4月19日に産まれた最初と3つ目の卵は産卵から25~23日が経過し動くことも確認され、数日中の孵化が期待されている。

 宇治川の鵜飼では、昨年、全国初の人工孵化で愛称「うみうのウッティー」が誕生。これに続く2世誕生となりそうだ。

 ウッティーを産んだつがいと、他のつがいの2組のペアが4月17日から今月7日までに計13個を産卵した。12日の検卵では、獣医師がライトを当て卵の中の血管などを透視。ガラス板の上に置いた卵が動くことも確認された。ただ、有精卵でも途中で死んでしまう「中止卵」もありそうだという。

 昨年の産卵の経験から、今年は産卵期前の2月に餌の量を減らして3月になって量を増やしたり、巣の材料を小屋に置いたりして「環境整備」を行ったところ、連日の“産卵ラッシュ”となり、多くの有精卵があるのではないかと期待されていた。

 ウッティーの世話を続け、鵜飼の訓練をしている「育ての親」、鵜匠(うしょう)、沢木万理子さんは「ここまでいい結果が出るとは。快挙です。親から預かった大事な命なので油断せず、できる限りのことをしたい」と笑顔。産卵から孵化までは28~30日とされており、沢木さんら鵜匠は数日は泊まり込みで孵化を見守るという。

 一方、ウッティーは順調に生育しており、6月14日から始まる宇治川の鵜飼でお披露目される予定だ。