産経ニュース

【電力危機は続く】原発再稼働止めは企業潰す司法判断

地方 地方

記事詳細

更新

【電力危機は続く】
原発再稼働止めは企業潰す司法判断

 福井地裁が14日、関西電力高浜原発3、4号機(福井県高浜町)の運転差し止めを認める仮処分決定を出した。平成26年12月の仮処分申し立てからわずか4カ月の審理で、原発の新規制基準まで「緩やかにすぎる」と断じた。再稼働に向け最終段階に入った九州電力川内原発(鹿児島県薩摩川内市)に影響が及べば、電気代高騰にあえぐ中小企業の息の根を止め、日本のエネルギー政策を大きくゆがめる事態となりかねない。

 「原子炉を運転してはならない」

 仮処分決定の主文は、電力会社にとって厳しい文句が並んだ。だが、九電をはじめ全国の電力関係者は、「想定内」「仕方ない」と、あきらめを持って受け止めた。樋口英明裁判長は昨年5月、関電大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の訴訟でも運転禁止を命じる判決を出したからだ。そこでは「たとえ多額の貿易赤字が出るとしても、豊かな国土とそこに国民が根を下ろしていることが国富」であると主張した。安価で安定したエネルギーが生み出す経済的価値を顧みない、あまりに非現実的な判決だった。