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大分県立美術館、竹工芸イメージした外壁デザインで24日開館

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大分県立美術館、竹工芸イメージした外壁デザインで24日開館

竹工芸をイメージした外観が特徴的な大分県立美術館=大分市寿町

 大分県立美術館(OPAM、大分市寿町)が24日、開館する。竹工芸をイメージした斬新な外観に、室内は可動式壁を採用し、多様な展示手法が可能になるなど注目が集まっている。JRの駅ビル開発によって、変貌を遂げる大分駅周辺に、新たな名所が誕生する。

 OPAMは、既存の県立芸術会館(大分市牧)の老朽化に伴い、美術施設を移転新築しようと、平成25年4月に着工した。

 設計は国際的建築家、坂(ばん)茂氏が担当した。坂氏は、フランスの総合文化施設ポンピドーセンター分館などを設計したほか、阪神大震災や東日本大震災の被災地で、プライバシー確保など住みやすさを追求した仮設住宅の建設にも携わっている。2014年には、「建築界のノーベル賞」ともいわれるプリツカー賞を受賞した。

 外壁上部は、大分・別府の特産工芸品でもある竹工芸をイメージした特徴あるデザインとなっている。建物はガラスが覆い、キャッチフレーズである「出会いと五感のミュージアム」にふさわしく、開放感にあふれている。

 地上4階、地下1階で延べ床面積は1万6800平方メートル。企画展やコレクション展、県民ギャラリーなど展示スペースは芸術会館の3倍となる。

 1階にカフェやショップ、2階に研修室やアトリエといった施設を整備した。大・中ホールを備えた県立総合文化センターやホテルなどが入る複合商業施設「オアシスひろば21」と歩道橋でつながっており、利便性を重視した。

 館長にはセゾン美術館などで学芸員を務めた新見隆氏が就任する。

 24日の開館日から7月20日まで、記念企画展「モダン百花繚乱『大分世界美術館』」が開催される。国内外の美術館や個人コレクションから約220点が並び、6月9~21日の期間限定で安土桃山時代の絵師、長谷川等伯の国宝「松林図屏風」も展示する。

 等伯の「松林図屏風」は東京国立博物館所蔵で、近代水墨画の最高傑作といわれる。

 そのほか、雪舟の「山水図」(国の重要文化財)や伊藤若冲(じゃくちゅう)の「樹花鳥獣図屏風」、海外からはマティスやダリなどの作品も集められた。時代やジャンル、地域を越えた名作が一堂に会す展示会となっている。

 観覧料は大人1200円、大学生900円、高校生・中学生・小学生は500円。問い合わせは同館(電)097・533・4500。