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宮城・大衡村長選 「セクハラ」問題、跡部氏出馬せず 「体調不良のため」

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宮城・大衡村長選 「セクハラ」問題、跡部氏出馬せず 「体調不良のため」

 セクハラをしたとして女性職員から提訴され、辞表を出した大衡村の跡部昌洋村長(66)は7日、同村で記者会見し、出直し村長選には出馬しないことを明らかにした。この問題をめぐっては先月、跡部村長が村議会を解散。自身もその後に辞職を申し出ており、8日午前0時で失職した。村長辞職と議会解散に伴う村長選と村議選は21日に告示され、26日に投開票される。

 村によると、跡部村長は議会解散後の先月18日から、体調不良を理由に登庁していなかった。

 会見で、跡部村長は「体調不良のため、今回の村長選立候補は断念する」と説明。5期目で18年にわたって携った村政を去ることについて「不本意で残念」と悔しさをにじませ、「村民の皆さまをはじめ関係者の方々に、今回の騒動のおわびを申し上げたい」と頭を下げた。将来、村政に復帰する考えについては「まったくの白紙」とした。

 一連の問題をめぐっては、同村の女性職員が3月13日、性行為を強要されるなどのセクハラを受けたとして、跡部村長に計約1千万円の損害賠償を求める訴えを仙台地裁に起こしていた。

 村議会は16日、提訴について跡部村長から納得できる説明がなかったとして、不信任案を提出し、賛成多数で可決。これを受けて、跡部村長は17日に議会を解散し、19日に代理人を通じて辞表を提出した。これで村議選に加え、村長選の実施が決定。村長選には、前村議の赤間しづ江氏(67)と、村議会前議長の萩原達雄氏(66)が立候補の意向を示している。

 会見で、跡部村長は「セクハラ」問題に触れ、「セクハラ、パワハラはしていない。裁判を通して明らかにしたい」と強調。女性職員との関係については「お互いに、『殿』『姫』と呼び合っていた」と明かし、「『殿』と呼ぶように強要された」とする女性職員側の主張に反論した。会見に同席した村長の代理人弁護士は「名誉毀損(きそん)で、女性職員に損害賠償請求することも検討している」と話した。