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【埼玉県議選】注目区を行く 東3区 自民重鎮にせんたく挑む 

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【埼玉県議選】
注目区を行く 東3区 自民重鎮にせんたく挑む 

 「古沢さんは、新しい風を起こそうとしている勇気ある方です」

 6日午後、加須市でプロジェクトせんたく公認の古沢道雄の横で声を張り上げたのは、上田清司知事。「新しい風」が向かう相手は、ともに自民公認で11選を目指す重鎮、野本陽一と、元知事特別秘書の柿沼トミ子だ。

 「上田知事から『県議会を変えてくれ』と言われ、短期間に結論を出さなければならなかった」。告示翌日の4日夜、古沢は支援者に頭を下げ、加須市議から県議を目指す決断が今年1月になったことに理解を求めた。同時に、「上田知事に頼まれた」というニュアンスを強くにじませた。

 民主、維新の推薦も獲得し、集会には旧みんなの党時代の仲間で参院議員、行田邦子も応援に駆けつけた。掲げる主な政策は、同市の救急医療体制の整備と県議会改革。ただ、支援者からは「地元でしっかり連携しないと、10期もやってる人には勝てない」「戦略が不明瞭だ」と厳しい声も上がった。

 一方の自民。4日には野本と柿沼が選挙カーを並べ、集まった約100人に合同演説を実施。党本部から復興相の竹下亘が駆けつけ、「政治経験豊かな野本さんと、行政経験豊かな柿沼さんを選び続けていただきたい」と訴えた。

 東3区は今回、旧川里町を除く旧東4区が加わり、定数が2に増加。自民同士の票の奪い合いを防ぐため、野本は旧加須市を、柿沼は町長を務めた旧大利根と騎西、北川辺地域を主戦場としすみ分けを図る。

 演説で野本は「救急医療があれば全部解決するような単純な話ではない」と暗に古沢の政策を批判。柿沼は「上田知事とはけんかもしていない」と笑わせた上で、「自民で唯一の女性県議として切り口は持っている」とアピールした。

 ただ、柿沼陣営の一人はこう漏らす。「『知事に頼まれた』という部分を前面に押し出されると、知事の名前の下に票が集まり、選挙戦の行方は全く分からなくなる」。自民にせんたくが挑む戦いは熾烈(しれつ)さを増している。=敬称略(佐藤祐介)

                    ◇

 県議選立候補者(届け出順)

 東3区 (2-3)

 柿沼トミ子 67 元大利根町長 自現 【公】

 野本 陽一 75 党県副会長  自現 【公】

 古沢 道雄 65 元加須市議  せ新 【民】【維】