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直島のシンボルに メッシュの「パヴィリオン」完成

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直島のシンボルに メッシュの「パヴィリオン」完成

 「瀬戸内国際芸術祭2016」の会場となっている直島(香川県直島町)の宮浦港に、建築家・藤本壮介さん(43)=東京都在住=の作品「直島パヴィリオン」が完成した。昨年4月に町制施行60周年を迎えた記念として制作され、来年の芸術祭作品の一つになる。

 完成式典には、浜中満町長や芸術祭の総合ディレクター、北川フラムさんら約40人が出席。関係者によるテープカットのほか、バイオリニストの太田恵資さんが作品内でライブ演奏を披露するなどした。

 作品は「直島に28番目の島を作る」をコンセプトに、「浮島」をイメージした新しいコミュニティースペースとして制作。高さ約6メートル、最長幅約8メートルで、ステンレスメッシュ製。内部の起伏に腰を掛けることもできる。

 藤本さんは東大卒業後、平成12年2月に青森県立美術館設計競技で優秀賞を受賞。24年8月には、ベネチア・ビエンナーレ国際建築展金獅子賞を受賞するなど国内外で活躍している。同芸術祭に向けた作品制作は初めてという。

 「メッシュ(網の目)にしたことで、柔らかく囲まれている感じを表現した。見えるようで見えない不思議な風景を視覚だけではなく、音、風、匂いで感じてほしい」と藤本さん。直島町の新しいシンボルとして、待ち合わせやイベントなどに活用できるスペースになることを望んでいる。

 完成を記念して4月19日まで、同町の海の駅「なおしま」イベント交流ギャラリーで「直島パヴィリオン完成記念パネル展」を開催している。