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ワンストップセンター6月設置 性被害者を総合的に支援 群馬

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ワンストップセンター6月設置 性被害者を総合的に支援 群馬

 県は性犯罪や性暴力に遭った被害者に総合的なサポートを行う「ワンストップ支援センター」を6月に立ち上げる。県や医療機関、民間の犯罪被害者支援組織などが協力し窓口を一元化することで、被害者は複数の機関に何度も事情を説明する必要がなくなる。県は「支援の“コーディネーター”としての役割を担いたい」としている。(浜田慎太郎)

 これまでは強姦(ごうかん)や強制わいせつなどの被害にあった場合、県や医療機関、民間支援団体、捜査機関などに個別に相談する必要があった。しかし、被害者は思い出したくない出来事を何度も説明することになり、相談を思いとどまるケースもあった。

 また、性犯罪の場合、加害者は親子やきょうだい、顔見知りなど身近な人が多く、なかなか相談に踏み切れないのが実情で、特に警察への相談はハードルが高いという。

 県人権男女共同参画課によると、県警への強姦や強制わいせつなどの被害の届け出は年間90件程度。しかし、国の推計では被害全体の13%しか届け出られていないといい、県内の90件も氷山の一角とみられる。センター開設により気軽に相談してもらうことで、これまで泣き寝入りしていた被害を表面化させる狙いがある。

 センター開設にあたり、県は高崎市の「産科婦人科舘出張佐藤病院」に相談支援室を設置。同院に相談員を2人配置し、平日日中に相談を受け付ける。また、被害者が希望すれば、犯罪捜査に役立つよう、県内の医療機関に被害の証拠の採取についても要請するとしている。

 県は平成27年度当初予算に同センター開設費約2020万円を計上。この中には、性被害者が医療機関を初診する際の検査料、処置料などを負担する費用も盛り込んだ。

 同課の担当者は「早く相談すればするほど立ち直りも早い。一人で抱え込まずぜひ相談してほしい」と話している。センター開設までは同課(電)027・226・2901で支援団体の紹介を行っている。