産経ニュース

呉地方総監、部下の育児環境整備へ自衛隊初「イクボス宣言」

地方 地方

記事詳細

更新


呉地方総監、部下の育児環境整備へ自衛隊初「イクボス宣言」

 部下の育児環境を整える“イクボス”になることを誓う「イクボス宣言」を19日、海上自衛隊呉地方総監の伊藤俊幸海将が行った。自衛隊組織のトップとしては初めて。宣言と同時に、県が主導している「イクメン企業同盟」にも加盟した。

 伊藤総監はこの日、今年1月に知事として初めてイクボス宣言した“先輩”の湯崎英彦知事を立会人に宣言。男性社会で働く自衛隊員が仕事と家庭を両立するには「隊員自身の意識改革が必要」と指摘したうえで、宣言がその助けになることを期待すると述べた。

 伊藤総監はその後、呉地方隊で実施した「緊急登庁が必要になった隊員の子供を預かる支援訓練」を、湯崎知事とともに視察した。

 この訓練は、女性自衛官に一層活躍してもらう方針の一環として、呉地方隊が昨年度着手した取り組み。休日、夜間を問わない災害派遣などの出動要請に子供を持つ女性隊員も対応できるよう、預け先を確保できない隊員の子供を隊内で一時預かりできる仕組みを整備するのと並行し、担当隊員の「保育スキル」などを高めることなどを目指している。

 当初は子供を預かる施設をどこにするかも決まっていなかったが、訓練を重ねながら態勢を整備。女性隊員用宿舎の一部を改装し、保育士役を務める隊員たちが呉市内の保育所で研修するなどで、20人ほどの子供を受け入れることができるようになったという。

 「イクメン企業同盟」加盟組織としての活動を統括する「保育コンシェルジュ」に任命された八代久美子海曹長は「子供たちを夜間に預かるなど、より現実に即した訓練を重ね、隊員の育児環境を整えていきたい」と話した。