産経ニュース

茨城県教委、心の教育「実践力をつける」 高2も道徳必修化へ

地方 地方

記事詳細

更新


茨城県教委、心の教育「実践力をつける」 高2も道徳必修化へ

 県教育委員会は、全県立高の1年生を対象に必修化している道徳教育を高校2年生までに拡大するため、平成27年度に10校をモデル校に指定して実証授業を実施する。県教委によると、茨城のほか、埼玉、千葉の県立高で道徳を必修化しているが、いずれも1年生のみで2年生に拡大するのは全国初。28年度から、全県立高への拡大を目指す。

 県立高の道徳は、19年度から1年生の「総合的な学習の時間」を利用して週1回、年間35時間実施。テキストは県教委が独自に作成した副読本「ともに歩む」を使用している。

 「ともに歩む」では、筑西市出身の陶芸家、板谷波山ら県に関わりのある先人のエピソードや水戸一高出身の作家、恩田陸の小説「夜のピクニック」、高校生が書いた17年度の「結婚・子育て」エッセーの最優秀作品などを通じて、自らを育ててくれた郷土への強い思いや美しいものに感動する心、家族の役割と責任などについて考える内容となっている。

 県教委によると、授業を受けた生徒の多くが道徳は有意義だと感じているが、実際に行動するまでには至っていないという。このため、県教委は「実践力」をつけるため、道徳を2年生まで拡大することを視野に、指導用資料やテキストの開発に取り組んできた。

 2年生ではホームルームの時間を利用し、年間10時間程度を予定。27年度は10校のモデル校で実証授業を行うほか、教員を対象に道徳的な行動を実践する意欲と態度を育成するための講座を開催し、指導力の向上を目指す。

 小野寺俊教育長は「心の教育や学力は体力以上に大切。1年生で学んだ道徳の考え方に2年生で実践力をつけ、実際に良いことができる人間を育てたい」と話している。