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千葉・松戸市、ベトナム人「5年間で5倍」 避難方法や交流、パンフで支援

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千葉・松戸市、ベトナム人「5年間で5倍」 避難方法や交流、パンフで支援

 松戸市に暮らすベトナム人が激増している。平成22年1月末は269人だったのが、今年1月末は1334人。「5年間で5倍」のハイペースだ。特に25年から増加が加速。近年は年間約400人のペースで、毎日1人以上のベトナム人が生活を始めている割合となっている。市はベトナム語の「生活ガイドブック」を作るなど、ベトナム人の支援を強化している。

 人口減少に悩む松戸市。市全体では同期間の5年間で2400人余り減っている。仮にベトナム人の増加がなければ、減少数はその1・5倍近くだったことになる。

 住民登録などのため市の窓口を訪れる、来日間もないベトナム人のほとんどは簡単な日本語もままならず、英語を話せない人も多い。

 英語、中国語、韓国語を日本語と併記した既存のガイドブックが役に立たないため、新たに作られたのがベトナム語版(スペイン語、ポルトガル語も併記)のガイドブックだ。

 指をさしてもらってコミュニケーションを取ろうと、新松戸支所に150部、常盤平支所に100部、その他支所に50部など、ベトナム人らが多い地域の市施設に重点的に置かれている。

 ベトナム人が近年顕著に増える傾向は近隣市ではみられていないという。松戸だけで増加している理由には諸説あるが、「市内のベトナム人向け日本語学校が好評なことと、市内企業のベトナム進出で松戸に親近感を持つベトナム人が多いためではないか」と国際交流に携わる人の多くが分析する。

 ガイドブックを編集した市文化観光課は「日本語学校の先輩を頼って来日する人が多いようだ。いずれにしても『暮らしやすい』と松戸にとどまる人が多いのだから、そうした人たちの気持ちを大切にしたい。ごみの出し方、緊急時の避難方法のほか国際交流活動への参加の勧めにもページを割いた」と説明。「身近にいるベトナム人を温かく迎えてほしい」と呼びかけている。

 市によると、1月末現在の外国籍の住民は計1万1833人で、住民基本台帳登録者41人に1人の割合。国籍別では中国の5225人が最多で、以下はフィリピン(1535人)、韓国(1515人)、ベトナム(1334人)、ネパール(332人)の順となっている。(江田隆一)