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「かもめ食堂」気仙沼へ“帰郷” ラーメン博物館での営業、来月終了

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「かもめ食堂」気仙沼へ“帰郷” ラーメン博物館での営業、来月終了

 東日本大震災の津波で全壊し、新横浜ラーメン博物館(横浜市港北区)で復活した宮城県気仙沼市の老舗食堂「かもめ食堂」が“帰郷”することが決まり、店主の千葉憲二さん(63)、同館の岩岡洋志館長(55)らが5日、会見して明らかにした。

 かもめ食堂は昭和17年に開店し、住民に親しまれてきたが、経営者が高齢になったことなどから平成18年に閉店。閉店後も店舗は残っていたが、東日本大震災の津波で全壊した。震災から立ち直るための心のよりどころにしようと、気仙沼市出身で、人気ラーメン店「ちばき屋」を経営する千葉さんが店名を引き継ぎ、24年2月から同館で営業してきた。

 同館での営業は4月5日に終え、年内にも気仙沼市に新店舗を構える予定で、千葉さんは「新横浜ラーメン博物館で営業させていただいたことは一生忘れない。観光客に『気仙沼は良い街だ』と言ってもらえるような街づくりに、微力ながら携わりたい」と意気込んでいる。

 記者会見には、気仙沼市出身の小野寺五典元防衛相(54)も駆け付け、「私が初めてラーメンを食べたのは、かもめ食堂だった。ぜひ気仙沼に帰って、私たちの心の故郷としてこれからも支えていただきたい」と激励した。

 3月6日から同館での閉店まで、鶏ガラベースのスープに、気仙沼産のサンマの香油を加えた期間限定の「さんまラーメン醤油(しょうゆ)味」(900円)を販売する。新店舗でも、このスープを基本とした看板メニューを考案する予定という。