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存続危機の大阪・北野高ラグビー部、2人だけの部員NZ留学

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存続危機の大阪・北野高ラグビー部、2人だけの部員NZ留学

 かつては強豪校として知られ、いまは部員不足で存続の危機に直面している府立北野高校(大阪市淀川区)のラグビー部で、わずか2人だけの部員が14日から10日間の日程で、ラグビーの盛んなニュージーランドに短期留学する。今春、新入生の入部がなければ活動が休止する恐れもあるため、OBが企画し、費用の一部も負担する。留学先では公立高のラグビー部の練習にも参加する予定で、OBらは「本場のラグビーの熱を感じて帰ってきてほしい」と成果に期待している。

 北野高のラグビー部は、過去、全国大会に6回出場したこともある古豪。OBには現役の日本代表メンバーもいて、橋下徹大阪市長もOBの一人だ。しかし、現在の部員は2年生の新留海(かい)さん(17)と波田侑大(ゆうた)さん(17)のみ。平日は2人だけで基礎練習を繰り返し、週末に他校との合同チームで練習に参加している。

 今回のニュージーランド留学は、4月の新入生勧誘を控えた2人を励ますため、OBらでつくる「六稜(りくりょう)ラガークラブ」が計画。費用の一部は、寄付を集めて支援する。

 留学先では北部の都市オークランドの公立高校に通い、ラグビー部の練習に参加する予定。新留さんは「ラグビーに対する姿勢や思いなどを知りたい」、波田さんは「体づくりのトレーニングや技術を学びたい」と意気込む。

 一方で、今年春の新入部員の勧誘は難航も予想される。昨年春の勧誘では、1年生全9クラスを昼休みに3回ずつ足を運んだものの、入部したのは1人だけ。その部員も「1人では友達ができない」と夏には退部してしまった。

 新留さんは「まずは自分たちがラグビーをしっかり楽しむことが大事。今年はニュージーランドの経験も生かし、勧誘の際にはラグビーの魅力も伝えていきたい」と話す。

 国内では、ラグビーの2019(平成31)年ワールドカップ(W杯)日本大会の開催地に府内から東大阪市が選ばれたばかり。六稜ラガークラブの藤村研二さん(69)は「W杯に向けて関心も高まってくるはず。その機運に乗って部員を獲得してほしい」と激励している。

 北野高では7日午後2時から、OBでラグビー日本代表の前主将、広瀬俊朗選手=東芝=が「私のリーダーシップ論-ラグビーから学んだこと-」と題して講演する。協力金500円。問い合わせは事務局(電)06・6306・0374。