産経ニュース

「安吾賞」新潟市特別賞cobaさん 「新潟は思い出だらけ」

地方 地方

記事詳細

更新


「安吾賞」新潟市特別賞cobaさん 「新潟は思い出だらけ」

 新潟市出身の作家、坂口安吾(1906~55年)のように信念を貫く挑戦者をたたえる第9回「安吾賞」授賞式報告会が、新潟市中央区のネクスト21で行われ、約200人が参加した。受賞者の前衛芸術家で高松宮殿下記念世界文化賞受賞者、草間彌生さん(85)はビデオメッセージを通じて「大変光栄に思っている」と喜びを伝え、新潟市特別賞のアコーディオン奏者、coba(コバ)さん(55)は少年期に過ごした新潟での生活を「思い出だらけ」と語り、生演奏を披露した。

 報告会は没後60年となった安吾の命日、17日に行われた。東京・日本橋公会堂で1月23日に行われた授賞式の模様がビデオ上映され、草間さんのアトリエでの制作風景も映し出された。草間さんはビデオメッセージで「もっといい仕事をし、心を高めて、皆さんの気持ちに合わせていきたい」と述べた。さらに「一生懸命に新潟の方たちのことを考えて制作している」と生涯現役であることを示した。

 長野県出身のcobaさんは3歳から14歳まで新潟市で暮らした。古町や信濃川、弥彦山、なじみのとんかつ店の名を挙げ「多感な時期をこの地で過ごせたのが今の活動につながっている」と話した。また、新潟時代に出合ったアコーディオンがのど自慢の伴奏楽器というレッテルを貼られていたことに「ひそかな反逆心」を抱いていたといい「開拓精神を持って世界と渡り合うことができているのは、新潟の息吹が与えてくれた恵みのおかげ」と感謝した。

 幼少時、母と一緒に新潟市公会堂(当時)で見たワンマンショーの思い出から歌手、坂本九の「上を向いて歩こう」やcobaさんの代表曲「SARA」など4曲を演奏した。

 ネクスト21では24日まで、草間さん自身をモチーフにした高さ4メートルのバルーン作品や展覧会ポスター、cobaさんのCDジャケットが展示されている。