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列車運行「二極化」加速 京葉東葛地域は増発、県南部は本数減 JR東

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列車運行「二極化」加速 京葉東葛地域は増発、県南部は本数減 JR東

 JR東日本千葉支社は3月14日のダイヤ改正で、県南部などを走る特急列車の本数を減らし、東京-佐原間を結んでいた「あやめ」については廃止する。人口が多い京葉東葛地域を走る路線は平日の増発などで混雑緩和に取り組むとしており、「二極化」が一層進むことになる。

 東京-館山間を走る「さざなみ」は現在下り4本、上り3本が運行されており、東京-君津間を走る列車も含めると1日6往復あった。しかし、ダイヤ改正で君津-館山間を廃止。東京-君津間の下り5本、上り3本のみとなる。千葉支社によると、平成19年と比較した昨年の「さざなみ」利用者は、蘇我-木更津間で約4割、君津-館山間では約3割にまで減っていたという。

 廃止される「あやめ」は現在、1日2往復が運行されている。東京-佐原間は特急列車、佐原から鹿島神宮、銚子方面へは普通列車となっている。

 このほか、主に東京-銚子間を結ぶ「しおさい」と東京-安房鴨川間の「わかしお」の本数も減らす。千葉支社の担当者は、こうした運行減の主要な理由は利用客の減少にあるとし、「人口が減り続けている沿線自治体があることや、高速道路の充実によるバス路線の広がりなどが影響しているようだ」と分析する。

 特急列車の運行減に対応し、内房線では東京-館山間を特急並みの2時間8分で結ぶ「特別快速」を新たに1日1往復運行する。廃止される「あやめ」の路線についても、大きな祭りなどが催される際には、臨時の特急を引き続き運行する予定という。

 一方で、人口密集地の浦安、市川、船橋、千葉市を通る京葉線では、平日夜間に各駅停車を増発して帰宅ラッシュの混雑緩和を図るほか、平日正午過ぎに東京駅を発車する快速列車も増やす。「沿線各地に商業施設も多くあり、買い物客などの利便性を高めたい」(担当者)

 府中本町(東京)などを出発し、埼玉県内を走って本県に入る武蔵野線についても、平日朝に各駅列車の終着駅を西船橋から東京駅まで延長するなどして、出勤ラッシュに対応する。