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【上州この人】高崎経済大3年・0号館プロジェクト代表 三橋純香さん(21)

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【上州この人】
高崎経済大3年・0号館プロジェクト代表 三橋純香さん(21)

 ■古民家を学生と住民の交流の場に

 高崎市内に2万戸以上あるとされ、老朽化したものは倒壊などの危険もある空き家を改修し、学生と社会人や地域住民らとの交流の場に再生させる「0号館プロジェクト」を高崎経済大の学生グループ9人が手がけている。代表を務める三橋純香さん(21)にプロジェクトの狙いなどを聞いた。(大橋拓史)

 --プロジェクトの活動内容は

 「大学のすぐ近くに築100年ほどの古民家があり、ここ20年ほど空き家になっている。この古民家を改修し、学生と地域住民、社会人との交流拠点をつくろうというもの」

 --交流拠点とは具体的にいうと

 「イメージでいうと、1階がカフェ、2階が貸し会議室。1階には貸しキッチンを用意し、飲食店に入ってもらう。貸しキッチンというのは、1、2週間だけとか、毎週水曜日だけといった具合に、スポットで入ることもできるということ。『新しい店をやりたいけど、テナントを借りるにはまだ早い』という人もいるようなので、柔軟に対応していきたい」

 --2階の貸し会議室は

 「就職活動の時期になると企業の採用担当者がキャンパスに来て説明会などをする。そういった場としてもぜひ活用してほしいし、大学のゼミやサークルの集まりなどにも使ってほしい。ここが学生と社会人、地域住民との交流の場になればと思っている」

 --そもそものきっかけは

 「高校生のときに、高校生のキャリア教育を行うNPOの仕事に携わったことがあり、日常的に社会人と接していた。大学に入ればそうした機会がもっと増えると思っていたが、実際はその逆で、機会もなければ場所もなかった。そこで大学の近くに交流の場をつくることはできないかと考えた」

 --最初から空き家を探していたのか

 「最初は不動産業者にかけあってみたがうまくいかず、その後大学周辺に空き家が多くあることを知った。『0号館』が入る古民家を所有する方はプロジェクトの趣旨を説明すると快諾してくれ、現在改修を進めている」

 --課題は

 「市の空き家対策事業に申請し、上限の500万円の交付を受けられたが、事業費は約750万円を見込んでおり、資金がまだ足りない。春休みを使って賛同してくれる企業がないか探したい。オープンは4月上旬の予定」

 --今後の目標は

 「私は現在大学3年で、このプロジェクトには1、2年生も参加している。学生が運営していくことに意味があると思うので、後輩たちが続けていけるようにしたい」

                   ◇

【プロフィル】三橋純香

 みつはし・すみか 平成5年生まれ、東京都出身。都内の高校を卒業後、高崎経済大地域政策学部に入学。大学3年になり「0号館プロジェクト」を本格始動させ、同大3年の永山亮さん(22)、1年の寺門花菜さん(19)らとオープンの4月に向けて準備を進めている。