産経ニュース

“粘らない”納豆、海外へ売り込み 産学官連携で商品化、仏見本市で好評 茨城

地方 地方

記事詳細

更新


“粘らない”納豆、海外へ売り込み 産学官連携で商品化、仏見本市で好評 茨城

 県と県内の中小企業、大学・研究機関などでつくる「いばらき成長産業振興協議会」は、海外向けの糸引きの少ない納豆「豆乃香(mamenoka)」を商品化した。先月、フランスのリヨンで開かれた「第17回シラ国際外食産業見本市」に出展したところ好評で、早くも複数の海外の業者と商談に入っているという。

                  ◇

 県工業技術センターが昨年、納豆菌を自然変異させる中で、糸引きの少ない納豆菌の培養に成功。この菌を使い、県内の納豆メーカー7社が統一ブランドとして商品化した「豆乃香」は、通常よりも粘り気がなく、香りが引き立つのが特徴。そのまま食べるだけでなく、味付けや加熱などの調理の幅も広がるという。

 納豆の消費が国内で頭打ちとなる中で海外に市場を広げようと、「いばらき食のアドバイザー」の藤原浩氏がブランド戦略を手がけ、筑波大生らが商品のロゴやパンフレットを作成するなど、産学官連携のプロジェクトを進めていた。

 チーズなど香りの強い発酵食品を好む食文化があることから、フランスを“デビュー戦”の場所に選定。先月24~28日に開催された見本市では、商品化した納豆のほか、豆乃香を使ったバターや煮込み料理、フォアグラと組み合わせた本格フレンチなど、日立市出身のシェフ・神保佳永氏が考案した納豆料理を提供し、食材としての可能性をアピール。レストランなどから119件の引き合いがあり、すでに輸入業者など5社と価格交渉に入っているという。

 今後も海外の商談会に出展するほか、3月に東京で開かれる「FOODEX JAPAN 2015」にも参加する予定で、県は「海外で評判を高め、将来的には日本国内への逆輸入も考えたい」としている。