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京急CCが協定外農薬 営業再開は未定 長野

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京急CCが協定外農薬 営業再開は未定 長野

 私鉄大手の京浜急行電鉄(東京)の原田一之社長らが30日、県庁で記者会見し、同社が運営する長野市飯綱高原のゴルフ場「京急長野カントリークラブ」で調査の結果、開業時に地元と結んだ協定に違反する農薬の使用が確認されたと発表し、謝罪した。

 同ゴルフ場は協定違反の農薬使用が発覚したため、昨年8月12日から協定に基づいて営業を休止しており、当時コースを管理していた子会社は解散し、業務を別の子会社に移す方針。原田社長は「地元の方々に多大な迷惑をかけ、信頼を裏切ったことは誠に申し訳ない」と陳謝し、ゴルフ場の営業再開については「関係機関と協議させていただくが、いつ再開できるかどうかは未定」と話した。

 同ゴルフ場は平成10年の開業にあたり、環境保護の観点から無農薬のゴルフ場運営をうたい、県や長野市、旧牟礼村(現飯綱町)など5つの関係機関と協定を締結。このうち、近くに水道水源を有する旧牟礼村との協定は、使用する農薬はグリーンに使用する4つの殺菌剤成分だけとし、他は一切使用しないとの内容だった。

 ただ、実際には完全無農薬のコース管理は難しく、国生伸(しん)常務は「開業直後から病害虫被害が発生し、協定に違反した農薬散布を行う以外に方法はなく、他のゴルフ場で使われている農薬を使い始めたとみられる」と説明した。同社の調査によると、20年からこうした農薬の使用が確認され、それ以前も使っていたと推測されるという。

 同ゴルフ場の農薬使用量は年間500キログラムで、協定の量の約9・5倍。同社がゴルフ場内と周辺水源など12カ所で実施した水質調査によると、水源地などで農薬検出はなく、ゴルフ場内の調節池や下流の池で使用されていた44の農薬成分のうち2、3の農薬成分が検出されたが、いずれも国の基準値を大幅に下回っていた。