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仙台直結、復興に弾み 仙石線全面開通へ、沿線で喜びの声

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仙台直結、復興に弾み 仙石線全面開通へ、沿線で喜びの声

 東日本大震災の影響で不通となっているJR仙石線が5月30日に全線開通すると発表された29日、沿線では喜びの声が上がった。利便性の向上とともに鉄路の復旧に伴う交流人口増加への期待感もみえる。

 市民の足としても全面復旧の意義は大きい。仙台への買い物で利用するという石巻市の主婦(30)は「バスの乗り継ぎは大変。一本で通えるのは便利」と声を弾ませる。

 漫画家、石ノ森章太郎さんの原画などが所蔵される同市の石ノ森萬画館の指定管理会社「街づくりまんぼう」の西条允敏(まさとし)社長は「『鉄道が復旧する』ということ以上の意味合いがある」と指摘する。人口流出が続く地方では、観光客などの交流人口の増加は復興には必要不可欠。「仙台から電車一本で石巻まで来られるのはとても大きい。人が来ることが復興につながる」とアクセスの向上を歓迎した。

 仮設商店街「石巻立町復興ふれあい商店街」でパンを販売する谷地田けい子さん(64)も「復旧が1日でも早ければそれだけ効果もある」と笑顔を見せた。3月にはJR石巻線が女川まで開通することも合わせて「消費税があがってから苦しかったので久々に明るい話題」と話した。

 石巻市の亀山紘市長は「大変喜ばしい。利便性が向上し、被災地の復興に弾みがつく」、東松島市の阿部秀保市長も「全面運行再開で、内外交流人口の増加による経済効果に期待する」と、それぞれ歓迎するコメントを出した。