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自宅に眠る食料を生活困窮者へ フードバンクちば、昨年17トン超支援

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自宅に眠る食料を生活困窮者へ フードバンクちば、昨年17トン超支援

 家庭で余った食料の寄付を募り、生活に困っている人たちに無償で配給する「フードバンク」と呼ばれる活動が、県内でも広がりを見せている。活動に取り組む団体「フードバンクちば」(千葉市稲毛区、菊地謙代表)によると、昨年4~11月に同団体が生活困窮世帯に提供したコメや調味料といった食品は約17・1トンに上る。一方で支援の要請も増加しているといい、同団体は県民に協力を呼びかけている。

 同団体は、生活保護受給者の自立支援などに取り組んでいる「ワーカーズコープちば(企業組合労協船橋事業団)」が母体。食品ロスを減らし、生活困窮者を支援しようと、3年前からフードバンク活動に取り組み、これまで8回にわたって食品の寄付を募る「フードドライブ」と呼ばれるキャンペーンを実施している。

 初回は「近所の方から少しもらうぐらい」しか集まらなかった寄付も徐々に量が増え、昨年9、10月に実施した8回目のキャンペーンではコメや缶詰など約5・4トンが集まった。食品は企業からの寄付と合わせ、生活困窮世帯に無償で配布されている。

 配布を希望する世帯は、各市町の社会福祉協議会などの支援機関を通じて申請。同団体が生活状況などを勘案して配布を行う。活動を始めた当初、支援の対象は単身の高齢者らが中心だったが、最近は小さい子供を抱えた家庭からの申請も増えているという。

 同団体の担当者は「余った食料を支援していただくことで、生活に困った世帯が当座を乗り越えられることもある。ご家庭で余っている食材があれば、缶詰一つでも良いので協力してほしい」と呼びかけている。

 同団体は来月27日まで「第9回フードドライブ」を実施し、食品の寄付を呼びかけている。対象の食品はコメや缶詰、インスタント食品などで、賞味期限が明記され、期限まで2カ月以上あるもの。各市町の社会福祉協議会や県の中核地域生活支援センターなど54カ所で受け付ける。

 詳しい問い合わせは同団体(電)043・375・6804。