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国重文・大洲の如法寺仏殿保存修理が完了 市民ら見学会

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国重文・大洲の如法寺仏殿保存修理が完了 市民ら見学会

 愛媛県大洲市教育委員会は、保存修理作業を終えた国の重要文化財「如法寺仏殿」の見学会を開き、市民らに公開した。修復は平成22年に着工し、昨年12月に完成した。

 如法寺は、大洲藩2代藩主の加藤泰興が盤珪永琢和尚を招いて寛文9(1669)年に創建。藩主のぼだい寺の一つになっている。重文に指定された仏殿は翌年に建立。創建当時の形態がよく保たれ、近世禅宗仏殿を代表する建造物とされている。

 見学会では、工事担当者が保存修理工事で得られた発見や、修復方法などを説明した。仏殿は畳敷きの床が2列設けられ、禅堂を兼ねた珍しい形式。主要な柱はケヤキやツガ材だが、木曽ヒノキも使用されており、江戸時代の流通の発達が伺えるという。

 伊予市から参加した会社員、木村勉さん(67)は「建物の構造や保存に興味があり参加した。文化財は失ったら取り返しが付かない」と解説に耳を傾けていた。

 如法寺は、外観の見学は常時可能だが、内部は閉じられている。木之本安正住職は「保存修理に感謝している。拝観や法要など申し込みがあればできるだけ開放したい」と話した。

 修理の総事業費は4億5500万円。国が85%、県・市・寺側が各5%負担した。