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北橋氏、圧勝で北九州市長3選も…有権者にしらけ

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北橋氏、圧勝で北九州市長3選も…有権者にしらけ

 北九州市長選は25日の投開票の結果、現職の北橋健治氏(61)が圧勝で3選を果たした。ただ、投票率は過去最低だった前回選よりも1・12ポイント低い35・88%と低迷した。民主党出身の北橋氏を、政敵だった自民党が推薦するなど、事実上の相乗りとなったことで、有権者がしらけたといえる。

 投票率低下について北橋氏は「かつて敵対した政治勢力に推薦していただき、楽観ムード、安心感が広がった」と振り返った。

 元民主党衆院議員の北橋氏は今回、初めて自民党の政党推薦を受けた。一方で市議会会派レベルで民主、社民、公明の各党と、連合の推薦も受け、相乗り選挙となった。不戦敗を避けたい自民党と、首長として政権党との距離を縮めたい北橋氏の「落としどころ」だった。

 「自民党の推薦を得たからには、前回(21万4227票)以上の得票は最低条件」と語る陣営関係者もいたが、前回から1万2千票減らした。

 北橋氏の得票が減ったもう一つの理由は、自民党支持層の一部が、無所属で元自民党衆院議員秘書の三原朝利氏(37)に流れたからだ。

 三原氏は、叔父である三原朝彦衆院議員に相談することもなく市長選への出馬を表明した。自民党市議団らが北橋氏支援に傾く中だった。

 表立って三原氏支援を打ち出す県議や市議はおらず、三原氏の事務所は、市議である父ら、限られた人脈に頼らざるを得なかった。

 「巨象とアリの戦い。3万票とれば銅メダル、6万で銀、9万で金メダルだ」

 陣営幹部でさえこう語るほど、脆弱(ぜいじゃく)な態勢だった。それでも4万2599票を獲得し、健闘が目立った。市議8人を擁する共産党推薦の篠田清氏(66)を上回った。

 自民支持者の企業経営者は、「3人の中ではベター」だとして北橋氏を応援したが、「自民党が『自民党の市長』を擁立できなければ、盛り上がらない。地元の国会議員にもっと頑張ってもらわないと困る」と嘆いた。