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拉致被害者救出「国民団結を」 唱歌「ふるさと」会場熱唱 大阪のシンガー・山口さん若狭町で訴え

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拉致被害者救出「国民団結を」 唱歌「ふるさと」会場熱唱 大阪のシンガー・山口さん若狭町で訴え

 北朝鮮による拉致被害者らの救出への思いを歌う大阪府東大阪市のシンガー・ソングライター、山口采希(あやき)さん(23)が24日、若狭町でライブを行い、被害者の早期救済や世論のさらなる支持を訴えた。拉致の疑いがある県内特定失踪者の家族も署名活動を行った。

 県特定失踪者家族会が主催。山口さんは今年、北朝鮮による拉致問題を扱った異色の楽曲「空と海の向こう」を発表し、注目を集めている。山口さんが拉致の“現場”でもある嶺南で歌声を披露するのは初めて。

 「若者も含めて一人ひとりが非道な拉致について考えないといけない。国民が一致団結することで解決への道が開けます」

 心を込めて数曲を歌い上げた山口さんがこう呼びかけると、買い物客らから拍手が起こった。最後に、北朝鮮で帰国を待つ被害者らに向けて唱歌「ふるさと」を会場の全員で手を取り合って熱唱した。

 県内特定失踪者で、越前市の河合美智愛(みちえ)さん(51)=失踪当時(20)=の母、喜代子さん(73)は「涙ながらに一生懸命歌ってくれている」と感謝。若狭町の宮内和也さん(49)=同(32)=の父、和見さん(78)は「歌を通して、われわれ家族も元気をもらえる」と笑顔をみせた。

 一方、進展を見せない日朝交渉について、宮内さんの義兄で家族会代表の澤香苗さん(58)は「再調査で夏ごろには『もしかして…』と期待を抱いたが、北朝鮮に振り回された1年だった。年明け早々には希望の持てる報告がほしい」と切実な表情で話した。