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下妻市果樹組合、ジェトロと協力しマレーシアで貯蔵梨販売 茨城

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下妻市果樹組合、ジェトロと協力しマレーシアで貯蔵梨販売 茨城

 下妻産の梨の消費拡大を図ろうと、下妻市果樹組合連合会は日本貿易振興機構(ジェトロ)茨城貿易情報センターと協力し、マレーシアで「貯蔵梨」の販売を開始する。すでに首都・クアラルンプールのデパートなどで試験販売を行っており、来年2月の現地の旧正月に合わせて贈答用として使ってもらう考えだ。

 下妻市は県内有数の梨の産地。収穫期は夏から秋だが、冬にも味わってもらおうと、約20年前から独自の技術で冷蔵保存した「貯蔵梨」を販売している。

 品種は普通の「豊水」だが、貯蔵することにより、酸味が抜けて甘味が増すため、お歳暮用に人気があり、店頭にはほとんど出回らないという。

 マレーシアへの輸出は今年9月、ジェトロがクアラルンプールで開催した食品輸出商談会に参加したことがきっかけ。現地の複数の食品輸入会社と交渉したが、日系企業が貯蔵梨に強い関心を持ち、試験販売が実現した。

 マレーシアなど東南アジアでは、華僑を中心に旧正月(毎年1月末から2月中旬)に合わせて贈答品として高価な果物を贈る習慣がある。中でも丸く金色に近い梨は縁起がいいとして歓迎されるという。

 商談会で訪れた下妻市果樹組合連合会の会員らが現地のスーパーなどを視察すると、全くの別品種で不格好な梨が「豊水」として販売されていることに驚き、「これなら下妻の梨は売れる」と感じたという。

 11月中旬には5個(2・5キロ)入りで1900円の梨を40ケースを船便で送り、デパートなどで試験販売した。

 ジェトロによると、平成25年には日本から海外に1246トンの梨が輸出されたが、香港や台湾向けがほとんどで東南アジア市場はまだ開拓されていないという。

 下妻市果樹組合連合会の海老沢守男会長は、「マレーシアの人に本物の豊水を味わってもらい、本格的に海外進出したい。下妻の梨が海外でも販売されれば後継者不足に悩む生産者の意欲も向上する」と、期待している。