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輸入再開へ安全性アピール 韓国の専門委、銚子漁港を現地調査 千葉

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輸入再開へ安全性アピール 韓国の専門委、銚子漁港を現地調査 千葉

 東京電力福島第1原発の汚染水問題を受け、各国が国内一部地域からの水産物の輸入を禁じている問題で、規制の見直しを検討する韓国の専門家委員会が16日、銚子市川口町の銚子漁港を訪れ、卸売市場の現地調査を行った。地元の漁協関係者らは、水揚げされた水産物には放射性物質のモニタリング検査が行われていることを説明。輸入再開に向けて安全性をアピールした。

 原発事故後、韓国政府は千葉や福島など8県の水産物の一部を輸入禁止とした。昨年8月、汚染水が海に流出していることが明らかになると、同9月から規制対象を8県の全水産物に拡大した。県水産課によると、規制前は銚子漁港で水揚げされたサバやカタクチイワシなどを冷凍し、韓国に輸出していた。

 規制緩和に向けた日本政府の働きかけを受けて、韓国側は今年9月に輸入規制の是非を検討する民間中心の専門家委員会を設置。今回、初の現地調査を実施した。

 来日した委員は、韓国の研究機関や消費者団体の代表者ら7人。この日は、しけでサバなどの主要輸出品目が水揚げされなかったため、委員らは市場の視察を早々に切り上げ、漁協関係者への質疑に重点を置いた。現地調査の成果について、訪問団代表のユン・ジュヨン韓国原子力安全技術院放射能分析センター長は「現段階ではコメントできない。来年の第2次調査の結果と合わせて判断したい」と述べた。

 銚子市漁協の坂本雅信組合長は「韓国の輸入規制が見直され、台湾や中国の輸入規制も良い方向に進むことを期待している」と話した。委員らは同日、水産物に含まれる放射性物質を調査する海洋生物環境研究所中央研究所(御宿町)も視察した。17日には福島第1原発を訪れる予定。