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【記者のイチ押し】川崎・武蔵小杉の「レストランμ(ミュー)」

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【記者のイチ押し】
川崎・武蔵小杉の「レストランμ(ミュー)」

 ■「隠れ家」で優しい中華を

 再開発が急ピッチで続く武蔵小杉駅周辺。話題のレストランやスイーツ店が相次いで開業しているが、駅から少し足を延ばせば、個性的な隠れ家レストランがひっそりと点在している。そのひとつで、「優しい味わいの中華が食べられる」と評判の「レストランμ(ミュー)」を訪れた。

 武蔵小杉駅から二ケ領用水沿いにしばらく歩き、サライ通り商店街を目指していくと、フレンチレストランのような外観の一軒家が現れた。

 築50年のアパートを改築したという店内に入ると、お酒が並んだカウンターにペット同伴可のテラス席も。いわゆる中華レストランのイメージはみじんもない。

 レストランミューは昨年6月に開業した。人気テレビ番組「料理の鉄人」に出演した五十嵐美幸シェフ(40)がプロデュースし、五十嵐さんと親交のある渡辺清貴さん(42)がオーナーを務める。

 この場所に開業した理由について、渡辺さんは「武蔵小杉という進化を続ける街で、ほかにない中華レストランを作りたかった」と説明する。店名のギリシャ文字「μ」は、武蔵小杉と五十嵐さんの名前の頭文字「M」にちなんだものだ。

 五十嵐さんが東京都内で経営するレストランはコース料理が中心だが、レストランミューでは「気軽に中華を楽しんでほしい」(渡辺さん)という願いから、一品料理を多く提供する。

 五十嵐さんの“代名詞”ともいえる「蛤のスープ麺」(昼1380円、夜1480円)は不動の人気を誇るが、イチ押しは、レストランミューのオリジナルメニュー「青ネギたっぷり塩鯖麺」(同)だ。1日かけた丸鶏スープとサバが見事に融合し、うまみたっぷりながらさらりとした味わいを醸し出す。「食材本来のうまみを引き出す料理法ができれば、最小限の調味料で済むんです」と渡辺さん。思わずスープを飲み干してしまったが、体に優しいテイストから、罪悪感を全く感じさせないのもうれしい。

 来店客の中心は女性だが、個室もあるため、仕事の接待や家族の祝い事でもよく使われる。一方で、近くに住む女性が夜、1人でラーメンとお酒を楽しんでいる光景も見られるという。

 渡辺さんは「小さなお子さんとおじいちゃん、おばあちゃんがまったく同じものを召し上がることができるのが中華のいいところ。さらに地元住民に愛されるお店にしていきたい」と意気込む。

 所在地は川崎市中原区今井南町405の1。営業時間は午前11時半~午後2時半と6時~10時半。月曜定休(祝日の場合は翌日休み)。(電)044・819・7471。(古川有希)