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【震度6弱】長野市内は被害まちまち

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【震度6弱】
長野市内は被害まちまち

 震度6弱を記録した長野市だが、市内は地域によって被害の度合いに差が出た。被害が大きかった同市上松地区の自営業、岡本敏男さん(49)の両親宅は、地震の影響で屋根瓦が落ち、庭に止めた乗用車を直撃。岡本さんは23日、敷地内の自宅軒下に落ちた瓦をかき集めたが、屋根にはずれたままの瓦が残っていた。岡本さんは余震を警戒し、「早めにはずれたものは取り除いておかないと…」と心配そうに屋根を見つめた。

 同地区の京極澄子さん(78)が経営する美容院の店頭の窓ガラスは、割れて道路に飛び散った。2階の寝室はタンスが傾き、上に乗せていた姉の遺影が落ちて割れた。「こんな目に遭ったのは初めて」と嘆きながらも、常連客からの電話に明るい声で応えていた。

 一方、同市の繁華街である権堂商店街は、大きな被害はほとんどなかった。すし店主の鈴木喜八郎さん(71)は地震発生時、営業中でカウンターの奥にいたが、店員にガスをすぐ止めるよう指示し、自らもストーブを消したという。「10年前の中越地震や50年前の新潟地震よりも揺れが強く、強烈だった」と鈴木さんは振り返った。

 同商店街の映画館「長野松竹相生座・ロキシー」は23日、「余震等があった場合は、上映を中止させていただく場合もございます」との表示を掲げた。田上真里支配人(43)によると、地震発生時はすでに営業は終了しており、スタッフも帰宅していた。館内はポスターがはがれ落ちた程度だったが、「現役の映画館では最古級のため、朝から心配してくださる電話がたくさん寄せられた」という。