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【日本の議論】過激「ジェンダーフリー条例案」否決から11年 唯一「男女共同参画推進条例」がない千葉県の今は

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【日本の議論】
過激「ジェンダーフリー条例案」否決から11年 唯一「男女共同参画推進条例」がない千葉県の今は

全国の都道府県で唯一、男女共同参画推進条例がない千葉県の県庁議会棟。かつて行き過ぎたジェンダーフリー条例が議論された=千葉市中央区(大島悠亮撮影)

 安倍晋三首相が女性活用策を成長戦略の柱の一つに位置付ける中、全国の都道府県で唯一、男女共同参画推進条例が制定されていないのが千葉県だ。かつて同県では、子供にまで「産む、産まない」の自由を教えようという性教育の推進などが盛り込まれた行き過ぎた条例案制定の動きがあった。当時の堂本暁子元知事はこの案を日本一と“自負”していたが、自民党県連が強く反対し、対案を出すなどして制定を阻止した経緯がある。あれから約11年、県内の女性の地位をめぐる問題の現状は-。(千葉総局 大島悠亮)

9月定例会で再燃

 「47都道府県と20政令指定都市で条例を制定していないのは千葉県だけ。制定しない理由を教えてほしい」。9月定例県議会の一般質問で、民主党の網中肇県議が条例制定について質問した。県側は「条例のない中でも男女共同参画計画に基づき、県民、市町村、事業者らと連携して取り組んでいる」とし、現時点では制定の考えはないことを示した。

 各自治体の男女共同参画推進条例は基本的な理念のほか、自治体や住民の責務などを定めた内容が一般的だ。平成11年に男女共同参画社会基本法が施行されたことを受けて、各地で制定が進み、千葉県でも13年3月に策定された第1次男女共同参画計画で条例策定に向けて取り組む方針が示された。同年4月には堂本元知事が就任し、堂本元知事の意向を踏まえた条例作りが進められることになる。