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ふるさと納税で宍粟市うれしい悲鳴 兵庫

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ふるさと納税で宍粟市うれしい悲鳴 兵庫

 自治体に寄付すると住民税や所得税の一部が控除される「ふるさと納税」を4月から導入した兵庫県宍粟市への寄付が11月、導入後わずか7カ月で1億円を突破した。謝礼の品の地元特産品「宍粟牛」が牽引したためだが、あまりの人気に生産が追いつかなくなり、宍粟牛の受け付けをあきらめざるを得なくなることに。市の担当者はうれしい悲鳴をあげている。

 市によると、ふるさと納税は8日時点で、受け付け開始からの7カ月間あまりで9574件寄せられ、寄付総額は1億5484円と“大台”を超えた。

 ふるさと納税は、居住地以外の自治体に寄付すると、その年の所得税や翌年度の居住地の個人住民税が一定額まで控除される制度。このうち約半数の自治体が寄付者に何らかの特典を付けており、地域色のある食材などで注目を集める自治体も少なくない。

 同市は4月1日から、1万円以上の寄付者に限り、5千円相当の特産品を用意。黒毛和牛「宍粟牛すき焼き・しゃぶしゃぶ用(もも肉を選ぶ場合は850グラム、ロースは500グラム)」のほか、手延べそうめん、日本酒や米、イノシシ肉などを用意した。

 このうち、宍粟牛が今夏、雑誌のふるさと納税の特集記事で、冷蔵・冷凍の牛肉がもらえる自治体のうち、寄付金額に対してもらえる重量(グラム数)のコストパフォーマンスの高さを選定基準としたランキングで「全国3位」として紹介されたことから、人気が急騰。宍粟牛だけで1日50~100件の応募があり、特産品全体の約7割を占めた。だが、あまりの人気に生産が追いつかなくなり、5日に宍粟牛の申し込みを一時停止したという。

 ふるさと納税の特典として「三田牛」を用意した三田の場合、1万~3万円の寄付者に、5千円相当の三田牛のセット(すき焼きもも肉・ロース400グラムなど)を用意している。今年4~10月の寄付件数は宍粟市の3分の1、寄付額は約半分といい、宍粟市の人気ぶりがうかがえる。

 宍粟市の担当者は「わずかな寄付額を想定していたが、1億円を突破し、驚いている。牛肉以外の特産品の良さもアピールし、寄付者の希望を分散させていきたい」と話している。