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滋賀知事がベトナム訪問へ ホーチミン市で県内企業アピール

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滋賀知事がベトナム訪問へ ホーチミン市で県内企業アピール

 滋賀県とベトナム・ホーチミン市との経済協力関係を築こうと、三日月大造知事は12日から5日間の日程で、同市を訪問する。成長著しく消費市場として注目されているベトナムの中でも、同市は販路拡大を目指す日本の中小企業が多数集まる。三日月氏の訪問には県内の企業や大学など17団体が同行し、現地の情報収集を図るとともに、県内企業の技術力をアピールし、新たなビジネスチャンスに結びつける考えだ。

 ホーチミン市は、ベトナム南部に位置する同国最大の経済都市で、人口は約800万人。今後も人口の増加による経済成長が期待できる反面、急激な工業化に伴う環境悪化も懸念されている。

 三日月氏ら滋賀県の一行には、電子分野や製薬分野など、全国有数の高い技術力を持つ企業をアピールする一方で、琵琶湖浄化の取り組みなどで培った環境分野の先進技術も広めるねらいがある。

 県が昨年度、県内の企業1440社を対象に実施したアンケートでは、255社が海外進出を希望し、主な希望進出先の一つにベトナムが挙がった。しかし、県によると、実際にベトナムへ進出している県内企業は約10社。このうち、ホーチミン市へは約5社にとどまっている。

 その理由として、県は現地の生活環境などの情報や海外で働ける人材の不足があると分析。今回の視察を踏まえ、現地の情報を県内企業などへ積極的に提供する方針。また、来年度以降は、人材育成の支援も検討している。

 今回の訪問で、三日月氏はホーチミン市の行政府トップと面会し、経済分野で相互協力する覚書に調印の予定。また、企業の研究機関やエンジニアを育成する教育機関が集まる「サイゴンハイテクパーク」も視察し、県内企業が進出する際の支援を求める。

 三日月氏の訪問に先立ち、今年9月上旬には県幹部が現地を視察し、同市の行政府幹部と面会した。県の担当者は「滋賀の企業に対する、ホーチミン側の期待は非常に高い」と手応えを話す。三日月氏も「県内企業の海外展開をさまざまな形で、積極的に支援していきたい」と意気込んでいる。