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館山市長選の争点は「地域再生」 進む少子高齢化…現新が舌戦

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館山市長選の争点は「地域再生」 進む少子高齢化…現新が舌戦

 館山市長選が9日に告示され、現新2人が立候補を届け出た。県最南端に位置する市は安房地域の中心部として発展してきたが、近年は少子高齢化や経済の冷え込みが顕著になっている。いずれも無所属で新人の渡辺正史氏(57)と、3選を目指す現職の金丸謙一氏(65)=自民、公明推薦=は、こうした課題を争点に舌戦を繰り広げている。

 1日現在の市の高齢化率は35・2%で、人口の3割以上が高齢者となっている。

 一方で、人口全体における18歳以下の割合は同14・6%と少子高齢化が進行している。渡辺氏は高齢者の活動の場を増やし、生涯現役で暮らせる町づくりを重視。また、出産手当の充実など母親が働きやすい環境整備に努めると訴えている。金丸氏は、医療介護の充実と見守りネットの拡大で高齢者の安心・安全を守り、こども園の整備なども行って少子高齢化に歯止めをかけるとする。

 また、市の中心部であるJR館山駅(同市北条)周辺のシャッター街などから垣間見える地域の経済問題にも両氏は取り組むとしている。

 渡辺氏は、農業などの第1次産業を市外にも売り出すことで若者の就業の場を増やし、「若者が帰ってくる町づくりを実現し、現状の打開を図る」という。金丸氏は、商店街振興のためのプレミアム商品券への助成の継続や、積極的な企業の立地や誘致により「自主財源の増加を目指す」と意気込む。このほか、市が打撃を受けた10月の台風18号で関心が高まっている災害対策なども争点となる。

 渡辺氏はテレビ局局長時代に培った人脈を生かした行政を目指し、市政の刷新を「手遅れになる前に取りかかろう」と訴える。金丸氏は2期8年の市長経験の中で「まいた種が芽吹こうとしている」と呼びかけ、実績を生かした行政の継続を唱えている。