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リオ五輪目指す白鵬女子高先生トリオ アジア大会水球で「銀」の実績

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リオ五輪目指す白鵬女子高先生トリオ アジア大会水球で「銀」の実績

 韓国・仁川で開催されたアジア大会で男女とも銀メダルを獲得した水球日本代表チーム「ポセイドンジャパン」のメンバーに、横浜市鶴見区の白鵬女子高に勤務する高校教師がいる。男子日本代表で同校非常勤講師の柳瀬彰良さん(26)と角野友紀さん(24)、女子日本代表で同校教諭の三浦里佳子さん(25)の3人だ。教師と選手を両立させながら、2016(平成28)年のリオ五輪でアベック出場を目指す。

 「銀メダルという結果を残し、五輪出場は夢ではなく、目標に近づいた」

 産経新聞の取材に応じた柳瀬さんと三浦さんは、こう声をそろえた。

 男子はアジア大会の決勝戦で6-7でカザフスタンに惜敗し、44年ぶりの優勝とはならなかったものの、2大会ぶりの銀メダルを獲得。一方、今回がアジア大会初出場だった女子は6チームによる総当たり戦の結果、3勝1敗1分けで2位につけ、銀メダルを獲得した。

 三浦さんは「帰国後、たくさんおめでとうの声を掛けてもらい、競技に注目してもらうにはまず結果を残すことだと痛感した」と話す。

 平成19年から代表チームで活躍する柳瀬さんも、「まずアジアで一番を目指し、その先のリオ五輪を目指す」と意欲をみなぎらせる。

 五輪を目指す先生たちの姿は、24年に創設され、3人の指導を受ける同校水泳部水球部門の生徒にも大きな刺激となっている。

 創設当初は校内に専用プールがなく、近くのスポーツクラブなどで練習していたが、部員も次第に集まり、今夏の水球全国大会では3位入賞という好成績を残した。

 水球部門初の部員で主将を務めた3年の谷野礼奈さん(18)は「水球はさまざまなスポーツの要素が入っているのが魅力。先生方のアドバイス一つ一つに重みがあった」と話し、皆川佳誉さん(18)も「将来は代表に入って三浦先生と同じフィールドに立ちたい」と目を輝かせる。

 とはいえ、水球は日本代表クラスの選手でも充実した練習環境の確保が難しいのが実情だ。三浦さんは平日はクラス担任も持っており、自身の練習は土日に集中して行わざるを得ない。柳瀬さんも、母校の日体大(横浜市青葉区)に通って日々の練習をしている。

 元水球選手で水泳部の顧問を務める玉川匡彦教諭(45)は「水球はまだまだマイナースポーツ。その中で、三浦先生らの活躍は大学でも続けようという生徒らのモチベーションになる。学校としても地域の小中学生を集めてチームを作るなど一貫教育を進めて競技人口の拡大を図りたい」と話している。(古川有希)