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ラー博に“コクたっぷり”ベジラーメン登場 神奈川

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ラー博に“コクたっぷり”ベジラーメン登場 神奈川

 海外でも人気が高まる日本の「国民食」ラーメン。外国人観光客も高い関心を寄せる中、新横浜ラーメン博物館(横浜市港北区)が豚やアルコールなどを使わない「グローバルスタンダードラーメン(GSR)」のラインアップを強化している。背脂やチャーシューを使わず、野菜だけでコクたっぷりの味わいを追求した新メニューが29日から提供されるのを前に、28日に行われた試食会で一足先に“新世代GSR”を体験した。(古川有希)

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 とんこつラーメンで有名な「博多一風堂」が同博物館で29日に開業する「NARUMI-IPPUDO」。ここで提供するのが、一風堂の代名詞でもある「とんこつ」を“封印”し、野菜のみで完成させた「『まさか…!』のコクと深み~ベジタリアンヌードル~」(880円)だ。

 スープを一口すすった瞬間、「これは本当にベジタリアンラーメンなのか?」という疑念がまず頭を支配する。メニュー名に負けないコクと深みに感動しながら、気づけばスープを飲み干していた。

 同博物館では7年前から、豚肉を使わないラーメンの提供を始めている。海外のレストランではベジタリアンメニューを設けるのが当たり前であるため、「ラーメンのグローバル化」を目指す同博物館もいち早く対応した形だ。

 政府が昨年7月、インドネシアやマレーシアなどの観光客向けビザを緩和・免除した追い風もあり、同博物館の平成25年の外国人来館者数は6年の開館以来、初めて15万人を突破。同博物館の広報担当、中野正博さん(40)によると、博物館内のGSR提供店を6店舗に拡大したこともあり、1日当たり計100~150杯のベジタリアン向けラーメンが売れるようになった。

 だが、「これまでのGSRは単純に肉、魚、アルコール類を使用しないものだった。見た目も含め、もっとクオリティーの高いラーメンを作りたい」(中野さん)という思いもあり、新たなGSRの開発が始まった。

 その結果見いだしたのが、日本古来の和食や精進料理の技法をヒントに、乾燥させてうまみを凝縮させた野菜を活用する方法だった。ベジタリアンヌードルはドライトマト、タマネギ、セロリ、キノコ類など10種類以上の野菜を煮込んだスープをコンブや乾燥ポルチーニ茸からうまみを抽出した特製「だししょうゆ」で割った。

 開発を担当した博多一風堂の創業者、河原成美さん(61)は「よりおいしいものを作りたい一心で開発に約8カ月かけ、くせがないのにうまみのある味に仕上がった」と話す。

 中野さんは「せっかく博物館まで足を運んでいただいたお客さまに、“本来”のラーメンを体験していただきたい。今後もGSRは進化を続けますよ」と意気込んでいる。