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静岡県立大新学長に鬼頭宏氏

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静岡県立大新学長に鬼頭宏氏

 県立大は8日、学長選考会議を開き、次期学長に上智大経済学部の鬼頭宏教授(67)を選任した。県の人口減少問題に関する有識者会議の座長を務めるなど、人口減少社会の研究などが専門の鬼頭氏は同日、県庁で本庶佑(ほんじょ・たすく)・同大理事長とともに会見し、「県の人口減少の歯止めとして大学が何かできないか考えて、実際に責任を持って何かやってみたいと引き受けさせていただいた」と述べた。

 鬼頭氏は、来年4月1日に6代目の県立大学長として就任し、平成31年3月末まで務める。モットーとして「未来をつくる。地域をつくる」を挙げ、「理工系出身以外の学長は初めてと聞いている。木苗(直秀)学長のなさったことを引き継ぎ、今まで以上に総合的に地域を支える社会システムを作るようにしていければ」と話した。

 鬼頭氏は長泉町出身。昭和49年3月に慶応大大学院経済学研究科博士課程を単位取得退学後、慶応高教諭や上智大経済学部経済学科長などを経て現職。

 一方、県内から初めてのノーベル賞受賞者となった天野浩・名古屋大教授(54)について、鬼頭氏は「東大や京大でなく地方からでもノーベル賞を獲得できるということに勇気づけられた。また、日本ではノーベル経済学賞に手が届かないが、人口減少社会でも豊かな社会をつくる、という観点での経済学ならば、日本からもノーベル賞を獲得できるのでは」と話した。

 また、本庶氏は、天野教授が恩師の赤崎勇・名城大終身教授(85)とともに受賞したことについて「非常に喜ばしいことだ」と述べた。