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飛鳥観光は小型でスイスイ 2人乗り電気自動車を11日から貸し出し

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飛鳥観光は小型でスイスイ 2人乗り電気自動車を11日から貸し出し

 エコで快適な飛鳥観光を目指し、明日香村地域振興公社が今月11日から、2人乗りの超小型電気自動車(超小型モビリティ)を観光客に貸し出す事業をスタートさせる。飛鳥観光の移動手段の定番は自転車だが、モビリティを使うことで移動は大幅にスピードアップ、行動範囲が広がるという。公社では「飛鳥の新しい観光スタイルとして発信していきたい」としている。

 使用される超小型モビリティは、日産が開発した2人乗りの「New Mobility Concept(ニュー・モビリティ・コンセプト)」。全長約2・3メートル、幅約1・2メートル、高さ約1・5メートルとコンパクトな車体ながら、最高時速は80キロ。フル充電で約100キロ走行が可能という。

 「古い歴史を秘めた飛鳥の道をモビリティで巡り、未知なる体験をしてほしい」と、モビリティは「MICHIMO(ミチモ)」と名付けられた。キトラ古墳壁画の朱雀をイメージし、一部が赤く塗られている。

 国は、地域の手軽な移動手段として全国で超小型モビリティの導入促進事業を進めており、橿原市と高取町、明日香村でつくる「飛鳥情報交通協議会」が、導入団体を募る国の公募に応募、導入が決まった。

 超小型のため、普通自動車などが通りにくい狭い道でも楽に通行が可能。開発が制限されているため、狭い道や農道が多い飛鳥の観光には「ぴったりの移動手段」という。

 11日からの観光客への貸し出しは、近鉄飛鳥駅前の「MICHIMO営業所」で行い、5台でスタート。来年4月からは17台に増やす予定。石舞台古墳駐車場など、すでに明日香村内3カ所に専用の充電スポットが設けられているほか、観光スポットに近づくと音声で観光案内を行うシステムも搭載されるという。

 運転には普通免許が必要で、利用料金は1日8000円。インターネットの専用サイトで予約受け付けが始まっており、人気を集めている。

 公社では「モビリティを使えば、自転車では行くことが難しい奥飛鳥や高取城跡にも簡単に行くことができる。環境に優しい新しい交通手段で、これを使ったエコツアーを発信し、飛鳥を訪れる観光客増にもつなげていきたい」と話している。

 問い合わせは同公社(電)0744・54・4577。