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浜松城に「400年前の石垣」確認 絵図とピタリ、威容物語る

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浜松城に「400年前の石垣」確認 絵図とピタリ、威容物語る

中央部の石垣が新たに見つかった400年前のもの。右側の石垣は昭和30年代につくられたもの=1日午後、静岡県浜松市の浜松城跡

 石の大きさをそろえたり形を加工したりせず、自然の状態のまま組み上げる野面積(のづらづみ)という工法が使われていたことも分かった。見た目に比べて内部が大きくなるように設計されており、排水機能を高めるために内部にがれきを詰め込むなど、丁寧につくられていた。

 こういった工法や同時に見つかった出土品などから、石垣は徳川家が浜松城を治めていなかった西暦1600年前後の建造と推定されている。

 石垣は、昭和30年代になって公園整備のためにコンクリートで覆われ、その存在は忘れ去られていた。発掘調査にあたった市文化財課の鈴木一有さんは、「当時は昔の石垣がそれほど重要なものとは認識されていなかったのだろう」と苦笑していた。

 浜松市は現在、浜松城跡を公園として整備するため、大規模な造成を行っており、今年3月には正門である天守門が復元されている。鈴木さんは「今回の成果によって、市民の浜松城への関心が高まり、石垣をそのまま保存してほしいという機運も盛り上がるのではないか」と期待している。

                    

 市では5日に市民を対象に現地説明会を開き、今回の発掘の成果を報告する。午前10時と午後1時半から開催。浜松城公園の家康公像前集合。申し込み不要、直接現地へ。問い合わせは市文化財課(電)053・457・2466。