産経ニュース

予約制乗り合いタクシーきょうから運行 地域の足にと期待 愛媛・東温

地方 地方

記事詳細

更新


予約制乗り合いタクシーきょうから運行 地域の足にと期待 愛媛・東温

 愛媛県東温市の郊外にある上林地区と市街地を結ぶ予約制乗り合いタクシーが2日から運行を始める。利用者減少で試験運行が終了した路線バスに代わる新たな公共交通として、同市が利用料金の一部を補助する。乗り合いタクシーや小型バスを運行するデマンド交通の導入は同市では初めて。運行開始を前に、市立上林小学校で1日、高須賀功市長や地域住民ら約60人が出席したセレモニーが行われた。

 予約制乗り合いタクシーは週2回、同区と市街地を2往復する。乗降場所は区内30カ所のほか、市役所や図書館、病院、スーパーなどに設定。利用料金は中学生以上で1回500円。実際にかかった料金との差額を同市が補助する。区内の住民約700人のうち約200人が利用者登録しているという。

 同区と市街地を結ぶ公共交通として、平成23年10月に路線バスの試験運行を開始。停留所まで20分以上かかる地域もあるなど利用者は伸び悩み、9月末で終了した。地元住民と同市が試験運行終了後の地域の“足”について協議し、昨年12月に2年間の実証運行で予約制乗り合いタクシーを導入することを決めた。市は経費約60万円を補正予算に計上した。

 セレモニーではテープカットの後、体験乗車も行われた。高須賀俊彦さん(77)は「自分で車を運転するよりも安心。予約制で最初は戸惑うかもしれないが、慣れれば便利と思う」と話した。

 区長の森善政さん(62)は「今は多くの住民が車を運転できるが、今後の高齢化を考えれば必要な交通手段。多くの人に利用してもらい、維持したい」と語った。デマンド交通は高齢化や人口減少に対応した新たな交通ネットワークとされる。県によると、県内では東温市以外に四国中央市や八幡浜市、伊方町など8市町で運行している。