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視覚障害者 外出で「危険」や「恐怖」7割 4割はトラブルに発展も 埼玉

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視覚障害者 外出で「危険」や「恐怖」7割 4割はトラブルに発展も 埼玉

視覚障害者のアンケート結果を埼玉県に提出する県視覚障害者福祉協会の岸邦久会長(左)=22日、県庁

 視覚障害者に対する暴力事件などを受けて、県視覚障害者福祉協会(熊谷市箱田)が実施したアンケートで、視覚障害者の約7割が外出時に危険や恐怖を感じた経験があると回答したことが22日、分かった。約4割では実際のトラブルに発展したといい、同協会では障害への理解を呼びかけている。(佐藤祐介)

 アンケートは、JR川越駅(川越市)で8日、視覚障害がある児童生徒らが通う県立特別支援学校「塙保己一学園」(同)の全盲の女子生徒が、蹴られて負傷した事件などをきっかけに同協会が実施。県内外の視覚障害者ら計約300人にメールで協力を求め、10代から80歳以上までの男女ら112人から回答を得た。

 「外出時に危険や恐怖にさらされたことはあるか」との質問に対しては、75人(約67%)が「ある」と回答。「厳しい言葉をかけられるなどの対人トラブル」を経験した人は47人(約42%)にのぼった。

 主な対人トラブルでは、視覚障害者の人が手に持つ白杖を折られたり、通行人の足に当たって「そんなに振って歩いたら危ない」と注意されたりするケースがあった。

 さらに、スマートフォンや携帯電話を使用する「ながら歩き」の人にぶつかる事例のほか、人通りの少ない場所で胸を触られ、ブラウスを引きちぎられるわいせつ行為に遭ったとする回答も含まれていた。

 一方、人とぶつかるなどのトラブル以外でも、電車とホームの間に転落する事例や、点字ブロックの上に駐車されたトラックのミラーに顔をぶつけるなど、日常に潜む危険にさらされる実情も浮き彫りになった。